【コンサルティングファームの転職事例】だからこそ転職活動をしなければいけない。3.11を乗り越えて国内最大手ファームへ!

今回は、コンサルティングファームの方の転職事例についてご紹介します。

<プロフィール>
33歳 男性:小規模経営コンサルティングファーム(年収650万円)⇒国内最大手のコンサルティングファーム(年収700万円)

再会は3月7日

Mさんは2009年にも転職のサポートをいたしました。
そんなMさんと再会したのは、2011年3月7日。
既に33歳にして小規模な会社を中心に3社の経験があり、通常であれば転職回数が多く苦戦が予想されます。

しかしその日、Mさんとお話をする中で、年齢的にキャリアアップするのには最後のタイミングということで意見はまとまり、2年ぶりに転職活動を再開。

しかし、3.11はMさんの人生を大きく左右するのでした……。

誤った選択

まずはMさんのご経歴。高校卒業後、理系で有名な私立大学に一度は入学するも、改めて受験をし直し、最高峰の私立大学法学部に入学。
このあたりのエピソードからも、Mさんの負けん気を感じたわけです。

そして無事卒業後、就職せず司法の道を目指します。しかし力は及びませんでした。
結局、正社員として社会人になったのは同期から4年後の26歳。
教育系企業の経営企画からキャリアをスタート。
4年も遅れたスタートですが第2新卒として採用されて、いきなり経営企画に配属。
このあたりにMさんのポテンシャルを感じるわけです。

しかし経営を学んだことと、元々司法のプロフェッショナルを志向していたこともあり、経営コンサルティングという職業に憧れ、また抑えることができず1年後に最初の転職することになります。
目指すものには実直・素直である姿勢を感じることが出来ます。

上記のエピソード・向上心の強さからもコンサルタント向きであると感じるMさんは、外資系大手ファームと小規模で知名度がかなり低いファーム2社から内定を貰ったそうです。
しかし彼はその時に誤った選択をしてしまうのです。

「小さなファームであれば色々経験できるはず」と考えて入社したものの、業務は下請けが中心。さらに、小さなファームゆえ、他人を育てる余裕が無く、アサイン先で新たな業務をすることになっても自分自身で調べて解決しなければならない厳しい状況が続きました。
通常のコンサル未経験者であれば、ここで音を上げ、会社を辞めるのでしょうが、さすがMさん。離職率の高い会社でもどうにか生き抜き、気が付くと会社の中でスキルリーダーとなっていたそうです。

Mさんと私の1回目の転職活動はそのタイミングでお会いした時。
Mさんは上記の状況から真っ当な経営コンサルティングをしている会社に転職したいと私に伝えてきました。

しかしその当時タイミングが悪すぎました……。
2009年。そうです、リーマン直後で、求人が一番落ち込んでいる時期。
大手コンサルティングファームはどこも採用を見合わせており、提案する企業も限られておりました。

だからこそ転職活動を

しかしそんな中、小規模ではありますが戦略ファーム出身者で構成されたファームから内定をもらえました。
そして無事ご入社。2年間、戦略フェーズを含め経験を積み上げ実力を付けてまいりました。そして、今年3月7日、Mさんと再会することになります。

その際私は、
 ・2年前の求人状況よりもだいぶ良いこと
 ・33歳の年齢は大手コンサルティングファームに移るにはギリギリのタイミングであること
を正直に伝えました。そして翌日3月8日、Mさんは転職活動をすることを決意いたします。
書類選考は順調に進み、3月11日午前中に大手ファーム1社からすぐに書類選考通過の連絡がまいりました。

3月11日13時頃にはMさんから、面接の候補日時をメールで頂きました。
そして、14時46分……。

Mさんは仙台のご出身。今回の震災で、ご実家がほぼ全て波に飲み込まれました(写真を見ましたが全壊です。人は住めません)。
ご実家は農家で、インターネットでも評判のお米でした。
しかし、今回の震災で田んぼも全滅。不幸中の幸いはご家族が無事であったこと。
大変つらい状況だったと思います。

通常この状況であれば転職活動を中止するでしょう。
しかしMさんは、
「だからこそ転職活動をしなければいけない。
これから実家を復興させるためにはお金も必要。現在の会社も評価してもらって仕事内容も良い。ただ、自分自身がより成長できる環境、より将来稼げる環境に身を移したい」
との強い決心で活動を継続させていきます。

その後のMさん。休日は車で仙台まで運転して帰り、実家の泥の除去、瓦礫の撤去、両親のメンタルサポート。
そして平日は東京と地方に出張して仕事、転職活動もその中で行う。
Mさんは一度も私に「忙しいから」「大変だから」などという弱音を吐くことなく、しっかりと転職活動をして、面接では自分の強みとキャリアプランを伝えてきました。

そして最終的には大手コンサルティングファームから内定をいただけることに。
Mさんは迫力が違うのです。人間鬼気迫るものがあれば成し遂げられる。
また司法試験の受験の頃から、プロフェッショナルを目指している軸はぶれませんでしたし、自己啓発で英語力も磨いてきました。

準備は用意周到。全てのキャリアを無駄にせず、遠回りでしたが最大手のコンサルティングファームにて、グローバルサプライチェーンの領域を担当するコンサルタントとしてご入社されました。

将来の訪問

私も長いことキャリアコンサルタントをしておりますが、Mさんは絶対に転職先で成功すると思います。どんなに苦境に立っても諦めない心。
厳しい状況でも跳ね返すメンタル。どれも超一流。
最大手のファームは本当に良い人材を採用したと思います。

将来Mさんが偉くなり、採用ニーズを出す側になって欲しいと思います。
その時、我々に声がかかり、私が訪問する。
そしてMさんを見た時に、涙無しで正視する自信がありません。

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関連記事:

コンサルファームへの転職「入社月」によるメリット・デメリット
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/whentojoinfirms

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今回は、コンサルティングファームの方の転職事例についてご紹介しました。キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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