こんにちは。キャリアコンサルタントの田畑です。
古来、日本人が持つ美徳として「義理がたさ」があり、これは自分のことを後回しにして他者を尊重する感性を指します。
参考:日本人の感性(美意識)の変化|国土交通省
日本人は、自分を下に見て相手を尊重する謙虚さ・謙遜・反省という概念を美徳としているとも言えます。
しかし転職活動においては、控えめという美徳にこだわりすぎると、転職活動においてはマイナスに働いてしまうかもしれません。
日本人の美徳とされる“謙虚さ”が、転職活動においてはマイナスに働くケースがある
常に謙虚な姿勢で、誰に対しても尊敬の念を抱いて生きていくことは素晴らしことだと思います。
しかし面接の場面で面接官から以下のような質問をされた時は、謙虚さを出しすぎてはなりません。
『財務会計の知識はありますか?』
『JAVAの開発経験はありますか?』
『要件定義の経験はありますか?』
『メンバーを率いた経験はありますか?』
『ビジネスシーンで英語を使用したことがありますか?』
経験したことがある方は、自信を持って『あります。』と答えることができます。
全くやったことがない方は『ありません。』としか答えられません。
その中間で、経験をしたことがあるんだけど、そこまで言うほどの自信が無い、あまり得意でないという方がいたとします。
この場合、謙虚な姿勢で『ありません。』と答えてしまうと、面接官の管理シートには『経験無し』とチェックされてしまいます。
『ありません。』と答えても、面接のやりとりの過程で行間を読んで、ある程度は採点してもらえるだろう、という考えは面接では通用しません。
日本人の美徳=謙虚さにこだわるより『経験はあるが、ここまでなら出来ます。』と正確に答えることが大切
『経験はあるが、ここまでなら出来ます。』と正確に答えることが大切です。
自分自身が苦手と思っていることでも、他人から観れば立派な強みだと思われていることは多々あります。
転職活動では、「謙虚」という日本人の美徳へのこだわりを捨て、自分自身の経験・強みを客観的視点で評価をして下さい。
勿論、面接だけでなく、職務経歴書に記載する経験・強みも同様です。
ただし、謙虚さをなくして横柄な態度をとることとは違いますので、この点はご注意を。。
転職活動では、日本人の美徳を保ちながらも、是非、自分の良さを自信を持ってアピールしてください。
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今回の記事では、日本人の美徳、謙虚さは面接において果たして有利なのか・不利なのかをお伝えしました。
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