社外取締役への転職で転職エージェントを活用

こんにちは。
会社内に属さず、外部から客観的な経営アドバイスを行う社外取締役の需要が、業界を問わず年々増えている状況です。キャリアアップを目指すご人材にとっては、選択肢に入れておいて損はないポジションといえます。

そこで今回は社外取締役のキャリア・なり方・おすすめのサービスについて解説します。

社外取締役の重要性が高まっている背景・理由

東京証券取引所と金融庁はこれまで、上場企業の取締役会に独立した社外取締役を登用するよう要請してきました。
上場を目指すベンチャーやスタートアップが増加しているのに伴い、企業統治指針（コーポレートガバナンス・コード）が厳格化。

令和3年3月1日には改正会社法が施行されたことにより、上場企業では社外取締役を設置することが義務となりました。社外取締役や監査役など、独立した外部の人材の視点・意見を取り入れることで、不正行為の防止やコーポレート・ガバナンスの強化を目指すことが目的です。

社外取締役の報酬は600万円台が目安

東京証券取引所第1部の上場企業の社外取締役は、年間663万円の報酬を受け取っています。1千万円超の報酬を受け取るケースは、元官僚が高額すぎる報酬を受け取っている場合も含まれます。

一般的には600万円台、高額でも800万円台が相場と考えておきましょう。

上場企業における女性の社外取締役は増加傾向

上場企業において、女性の社外取締役は少数ですが、年々増加しています。2021年度、女性の役員数は初めて3,000人台となりました。
性別による格差をなくし、女性もキャリアアップを目指せる社会になりつつあることがわかります。

しかし2021年時点で上場企業のおよそ1/3の企業に女性役員がいませんでした。女性の場合、内部昇進ではなく、社外取締役としての登用パターンが多いのが実情です。

女性の社外取締役数は2013年からの4年間において、およそ4.3倍に増加しています。社内での昇進を目指すのはまだまだ厳しいとはいえ、社外取締役を目指す女性のチャンスは増えつつあるため、決して悲観する必要はないでしょう。

社外取締役になるには転職エージェントやマッチングサイトが使える

社外取締役になるために重要なのがコネクションです。経営関連の業務経験がある人材のほか、弁護士や公認会計士などは企業経営を支えるアドバイスが可能。これらの人材は今までのキャリアで築いた人脈を活かして、社外取締役に就任しやすいでしょう。

また企業側は転職エージェントやマッチングサイトを使って、社外取締役にふさわしい人材を探している場合が多いです。役員求人を扱う転職エージェントを利用すれば、キャリアコンサルタントがマッチングをサポートしてくれます。

さらに企業と候補者をつなぐマッチングサイトを利用すれば、社外取締役を必要としている企業を効率的に見つけることが可能。以下が代表的なマッチングサイトです。

・弁護士や会計士向けのExE
・中間マージンが無料のKENJINS
・経営課題解決の経験者におすすめのパソナ顧問ネットワーク

ただしマッチングサイトで扱うすべての求人が社外取締役に特化しているわけではありません。転職エージェントのようなフォローがない分、条件が合う理想の企業を見つける主体性が求められます。

コネクションがないのであれば、なるべく広く求人を見つける意識を持つことが大切です。まずは転職エージェントとマッチングサイトの両方に登録して、併用しながらより良いサービスを見つけることをおすすめします。

転職エージェントは転職活動における社外取締役のような存在

転職エージェントは、転職活動における社外取締役のような存在です。

・自分自身の経歴を棚卸しする上で、どの点をアピールすべきか？
・今の転職市場で何が評価されて、何が求められているのか？
・自分自身にどのようなキャリアの可能性があるのか？

転職エージェントは上記のような、転職活動にあたって把握しておくべきポイントを、外部の客観的な視点から共有できます。
時には厳しい指摘、アドバイスを提供することで、転職希望者に新たな気づきをもたらし、緊張感のある転職活動の実施をサポートします。

現在転職活動をお考えの方は、社外取締役的な存在である転職エージェントに相談し、活動の健全化・効率化を図ってみてください。

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＞キャリアに関する記事

「経理職から監査法人（公認会計士）へ転職して驚いたこと」とその違い【実話】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/accountingcomparison

「すべてが変わり得る」スタートアップ・ベンチャーへの転職時に、心の寄りどころにすべきものはあるのか？
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/startupmind

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今回は、社外取締役のキャリアについてご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。