転職活動後に有給消化するためのポイント

こんにちは。

転職活動が一段落したタイミングで多くの人は、保有している有給休暇を消化したうえで退職することを考えるのではないでしょうか。
しかし有給があることを忘れており、退職直前に慌てて申請しようとする人もいるかもしれません。

今回は転職のタイミングと有給消化について、注意点を解説します。

転職活動後、退職の直前でも有給消化はできる

社会人になると、数週間といったまとまった休みを取る機会はなかなかないでしょう。転職のタイミングに合わせて有給消化ができるのであれば、ぜひ消化しておきたいところです。

人によって差はありますが、退職日より数日~数週間ほど前を最終出社日として、その後、転職先の入社日までは有給を消化するというケースが多いです。

特に有給が多くたまっている場合には、「退職後に有給を消化して存分に休みたい」と考えるのは自然でしょう。

転職前に有給消化できない?早めの日数確認&引き継ぎが大切

有給休暇の付与の条件は、
「入社から半年以上、継続して勤務しており、必要な出勤日のうち8割以上出勤している」
こと。

日数は勤務期間によって変動し、最低10日~最高20日です。

勤務期間半年⇒10日
勤務期間1年半⇒11日
勤務期間2年半⇒12日
勤務期間3年半⇒14日
勤務期間4年半⇒16日
勤務期間5年半⇒18日
勤務期間6年半⇒20日

まずは自分が有給休暇をどれくらい保有しているか確認したうえで申請しましょう。
万が一直近の上司から「引き継ぎが大変だから有給は取れない」などと言われても、それは労働基準法第39条違反です。

有給を取っても、仕事の引き継ぎの完了が可能であることを明示しつつ、転職までに有給を取れるよう人事担当者に相談することをおすすめします。

有給休暇の取得は働く人にとって当然の権利であり、どれだけ引き継ぎが大変でも、会社は取得を拒否することはできません。引き継ぎにかかる日数を把握し、うまく調整すればある程度まとまったお休みを取ることはできるはずです。

また上司には最低でも退職予定日の1~2ヶ月前に申請しましょう。引き継ぎに時間がかかってしまう場合、保有している有給の一部しか取得できない可能性もあります。全部を使い切るためにも2ヶ月前には報告し、早く引き継ぎを終わらせるのがおすすめです。

早めの報連相を徹底することで、トラブルなく有給取得と退職活動ができるでしょう。

転職で有給消化、40日までしか保有できない点に注意

年次有給休暇は、発生日から数えて2年で消滅し、40日より多くは保有できない点に注意しましょう。
ただ、さすがにいきなり退職を申し出て「40日間の有給を取りたい」と主張すれば、非常識と思われてしまいかねません。

普段から適度に有給を取り、引き継ぎ業務が必要な退職直前は多くても2~3週間程度の有給を取るのが常識的でしょう。

また注意すべき点が、土・日・祝日が休みの場合。有給申請をしたとしても、期間中に土・日・祝日があれば、通常の休日として扱われます。あくまでも勤務日の平日だけを対象に計算し、うまく使い切るようにしてください。

転職前の有給消化で企業に待ってもらうのはアリ?

また有給消化の仕方によっては、転職先の会社からもあまり良いイメージを持たれないケースもあります。

採用する側としては、人が足りないから採用する=できるだけ早く入社してほしいと思っているのが一般的です。

「たまっている有給消化のために入社日を後ろ倒しにしたい」
という要望を前面に出してしまうと、
「一刻も早く来てほしい」
という企業側からしてみると、少なくとも良い印象を持たれることはありませんね……。

もちろん入社前の有給消化がNGというわけではありません。バランスの問題にはなってきますが、転職後にうまくスタートができるよう、相手側から気持ち良く迎えてもらうことが重要です。

「引き継ぎに時間がかかるため、1ヶ月と2週間だけ入社を待ってほしい」という建前によって、最低限の配慮を心がけるのも必要なテクニックでしょう。

転職活動後、有給消化中に次の職場に入社。社会保険はOK、雇用保険はNG

有給消化中に転職先へ入社したい人もいるかもしれません。NGかどうかは、企業ごとの就業規則によって異なります。

現職の企業と転職先のうち、いずれか1社でも二重就労・兼業・副業などを禁止している場合はNGです。

逆にいずれの企業も二重就労を認めているのであれば、双方の了解を得たうえでの就業はできます。またいずれの企業でも社会保険に加入が可能。ただし雇用保険は二重に加入できないため、現職で雇用保険の資格喪失のための手続きが必要です。

有給を買い取ってもらうことは可能!ただし賞与は減額の可能性も

有給休暇の買い取りは原則NGですが、消化できなかった分を買い取ってもらうことは例外的に可能です。
ただしこちらも就業規則によって異なるため、必ず会社に相談しましょう。

またボーナス・賞与については、有給期間中も会社に在籍しているため支給対象です。ただし支給額は実績により異なるため、休暇中であれば減額となる可能性もある点に注意してください。

早めの引き継ぎを済ませて有給を取得しよう

有給取得は、新しい環境に向けて気持ちをリフレッシュするという意味でも効果的だと思います。
また転職活動が難航している人や転職活動をやり直したくなった人などは、有給を使って転職活動に専念することも可能です。

早めの引き継ぎを済ませて、なるべく未消化分を出さずに有給をうまく使いましょう。
内定を獲得したもののいつ入社すればいいのかなど、入社タイミングについて迷われている方は、ぜひ下記の記事もご参照ください。

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>転職・退職に関する記事

コンサルファームへの転職「入社月」によるメリット・デメリット

退職活動後の有給消化時に必要なポイント

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今回の記事では、転職のタイミングと有給消化についてお伝えしました。

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