外資コンサルにステップアップした転職事例【事業会社企画職→日系コンサルからのキャリア事例】

大手事業会社の企画職からシンクタンク系経営コンサルタントへ、その後大手外資系ファームの戦略コンサルタントとして転職されたケース。
もともと「大企業志向」だった学生時代から、志向が変化したきっかけやどのように目標を設定しキャリアを築いてきたかについてお聞きしました。

【目次】

  1. 外資系コンサルティングファームに転職するまでの道のり~リーマンショックがきっかけで「自立」を目指す
  2. 将来的に外資系コンサルティングファームを目指す~段階的なキャリアプランと志向を考慮して日系ファームに転職~
  3. コンサルでは事業会社の経験が武器にならない…月10冊の読書を3年続けて経営コンサルの知識を吸収
  4. TOEIC400点程度の英語力から300点のスコアアップ!グローバルに強い外資系コンサルティングファームに転職成功
  5. 外資系コンサルティングファームへ異業種から転職成功~どのような状況でも現状に満足しない意識を~

外資系コンサルティングファームに転職するまでの道のり~リーマンショックがきっかけで「自立」を目指す

ー大学卒業後に国内大手メーカーに就職されました。1社目を選ばれた当時について教えて下さい。

大学で理系専攻だったため就職活動ではエンジニアのオファーを受けていました。
ただ、将来的に技術職よりも長く働けそうだという理由で、企画職での内定をいただいた国内の大手電気機器メーカーに入社しました。
いわゆる文転就職で、決断時は「大手企業」という安心感がモチベーションでした。

ー希望通りの大手企業から、転職について考えはじめたのは何がきっかけだったのでしょうか。

2年目あたりでリーマンショックが起きたことで自分の将来に不安を覚えるようになりました。
それまでは大手にいて定年まで勤め上げたら悠々自適に暮らそう、というような将来設計だったんです。
もともと学生時はエスカレーター進学だったこともあり、特に向上心や成長意欲が高いわけではありませんでした。
しかしリーマンショックで大きな会社が次々と傾いていくのを目の当たりにし、身に迫る恐怖のようなものを感じたのがきっかけでした。

ーそこでコンサルタントへの転職に思い至った理由は何だったのでしょうか。

まず、転職を考えるにあたり会社の力に頼らない一社会人としての「自立」を目指しました。
自己の能力で仕事を出来る人間になるにはどんな職種がいいかと考え、ベンチャー企業を含め「事業を作るところ」か「コンサルタント」で的を絞り、最終的により自立したコンサルタントへの挑戦を決意しました。

将来的に外資系コンサルティングファームを目指す~段階的なキャリアプランと志向を考慮して日系ファームに転職~

ー事業会社からのコンサルタントへの転職ということに不安はありませんでしたか。

コンサルタントという職種に関して、「自分に合うのか合わないのか」という適性に関する不安と敷居の高さを感じていました。

コンサルティング業界を目指す以上、外資ファームでやってみたいという理想はありました。ただ当時は、そこは最初に挑戦するフィールドというよりも、将来的に目指す道標として見ていました。
こうした段階的なキャリアプランと自分の志向も考慮し、まずは日系のシンクタンク系ファームを目指すことにしました。

ー目標通り日系シンクタンク系の経営コンサルタントに転職を果たされます。入社の決め手は何だったのでしょうか。

総合的に自身の志向フィットしていること、また案件数が多く、たまたま事業拡大の時期で勢いのあるファームであったことが大きな理由です。
この会社であれば、自分の適性も判断できるであろうと考え2社目の日系コンサルティングファームへの入社を決意しました。

ー実際に入社されての印象はいかがでしたか。

金融系が母体だったため予想通り案件は豊富で、かつ外資系ファーム出身者などもいて学びの多い環境でした。
また、社としての新規事業であるM&A案件に携わる事になり、加えてストラテジー案件に関われるチャンスにも恵まれました。戦略としての適性も判断できるのではないかという思いも含め、理想とぴったりと合っていたと思います。
職務内容に関しても、ハードワークだが事業会社にはない知的好奇心が満たされるというイメージを持っていたので、そこを含めて予想通りでした。

コンサルでは事業会社の経験が武器にならない…月10冊の読書を3年続けて経営コンサルの知識を吸収

ー入社されてから、事業会社時代の仕事内容とのギャップで苦労されたことはありましたか。

実は事業会社時代の経験ではコンサルティング業界に通用するものが全く無かったんです。
ただ、「何も使える武器がない」というのは、ある種前提として転職を決意した時から覚悟はしていました。
「未経験でポテンシャル採用なのだからここで一から学ぼう」とポジティブに捉えており、足りない分は時間をかけることでキャッチアップしました。

ー具体的にどのような方法で克服されましたか。

意識していたのは経営コンサルに関しての知識を本から吸収することです。
戦略、M&Aなどに関しても、月に10冊程度を読むことを3年間継続しました。
また、知識に加えて旬の情報を集めて時流をつかむこととアンテナを広げる作業にも時間を投資するという方法で克服していきました。

ーそこで2回目の転職を視野に入れる動機はどのようなものだったのでしょうか。

先程もお伝えしましたが、最初にコンサルタントになると決意したときに、外資系ファームでやってみたいという理想は漠然とありました。
今でもコンサルタントとしての揺るぎない自信があるわけではないのですが、なんとか独り立ちが出来てきたかなと思えるようになったのは3年目ころでしょうか。
初めて戦略系のプロジェクトに参画する機会に恵まれたのが大きなきっかけでした。
このプロジェクトによって自分のコンサルタントとしての適性を確認でき、一つの自信が生まれたことで「グローバルで通用するスキルを身に付けたい」「戦略にもっと深く関わりたい」という思いが高まりました。

ーその後どのように転職活動を進められましたか。

グローバル案件に参画でき、また、より戦略部分にフォーカスした案件に携わりたいという希望が満たされる先として、外資の戦略ファームもしくは総合ファームに目標を設定しました。
そのあとは前回と同じように自分にフィットしており、やりたいことを実現できる土壌のある会社を選んでいきました。
転職エージェントを探す時も「自分の目指すファームの情報が豊富かどうか」を軸に判断し、情報量も多く、かつ長年の実績を持つ方が在籍していたアクシスを選びました。

TOEIC400点程度の英語力から300点のスコアアップ!グローバルに強い外資系コンサルティングファームに転職成功

ー競争率の高い外資系への挑戦にあたり、準備されたことはありますか。

外資系への転職活動を始めるにあたり英語の必要性を痛感しました。
まさかと思われそうですが、実は当初の私のTOEICのスコアは400程度だったんです。
そこでアクシスの担当の方からのアドバイスもあり、半年ひたすら英語だけを集中して勉強しました。準備段階で具体的に対策をしたのは英語だけですね。

転職のビジョンが明確だったので、大きなチャレンジでしたが当初からは300点以上スコアをあげ、結果として無事外資系に縁を結ぶことができました。

ー英語を克服し、まさに理想通りの戦略ファームへ転職されました。
3社目の企業を選ぶポイントとなったのはどのような部分でしょう。

3つ挙げるとすると、まず第一にグローバルの圧倒的な強さです。
本国が統括する一つの会社として、クロスボーダー案件に触れる機会の豊富さは決め手になりました。
次にチャレンジできる土壌であることでしょうか。「戦略」でありながら戦略専門のファームではないため、チャレンジできるフックをたくさん持っているのは大きな利点です。
また、3つ目は偶然なのですが、現職の内情を知る方が知人にいたことで、自分の求める会社像であることを確認できたことが最後の一押しになりました。

ー現職について少しお話を聞かせてください。

現在はクロスボーダーのPMIと呼ばれる、M&A執行後のマネジメントやCVCの戦略立案などを担当しています。
2社目で運良くM&A部門の立ち上げ時期に入社したからこそできた経験が現職にも活きていて、キャリアを形成する上で恵まれていたなと感じています。

ー今後のご自身のキャリアで、目指す姿があれば教えてください。

元は事業会社にいたので、将来的には原点に戻って新規事業の立ち上げなど「自分で推進していく」というキャリアを描いています。
今の会社は手を挙げるとチャレンジさせてくれるので、グローバル案件をはじめもっと自分がやりたいと思えることや裁量権を広げていくという目標に挑戦していきたいですね。
とはいえ実は現職のチームは全員TOEIC900を目指しているので、現在の環境を最大限に利用するためにも、近いゴールだと目下英語習得が命題です。

外資系コンサルティングファームへ異業種から転職成功~どのような状況でも現状に満足しない意識を~

ー最後に、異業種から的確な目標設定で戦略ファームへの転職を成功されたご経験から、今後コンサルタントへの転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

まず、事業会社出身の多くの方が苦労されるのは、最初からある程度のポジションで入ってしまい求められる期待値へのキャッチアップに非常に苦労するという点であると思います。
最初のポジションにはあまりこだわらずに、まずは自分の思い描くスタートを切れるような会社を選ぶ方が、結果的に目標地点への到達が早くなる事もあると思います。

また、どのような状況でも「現状に満足しない方が良い」と考えています。
もともと私は挑戦意欲や成長意欲があるタイプではないと自覚しているのですが、それでもまず最初に大きなキャリアのゴールを考えておけば、何かがずれ始めた時に「現在の地点ではまずい」と気付ける部分が必ずでてきます。
今いる環境に慣れてきたり、何か新しいことを思い立ったら無理やりにでも環境を変えた方が良いと思うんです。

現在私自身も壁にぶつかりながら鋭意学習中ですが、「強い思いがあれば、TOEICスコア400からでも外資系を目指すことができる」ということは、何かがネックになって立ち止まっている方にぜひ伝えたいですね。

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