海外駐在コンサルが「浦島太郎」になりがちな理由と、その対処法

【目次】

          1. 日系ファームも海外拠点を積極的に拡大中
          2. 駐在案件は”教育研修”になりがちで、”コンサル”経験が積みにくいケースも
          3. 結局は2週間に1回は日本に帰ってくる”半駐在”になることも
          4. 10年駐在は『浦島太郎』状態で帰国する危険性も
          5. 「現地ファームを買収する」「一旦退職して転籍する」くらいの気概があると◎

日系ファームも海外拠点を積極的に拡大中

昨今では、日系ファームもグローバル案件のサポートを充実させるため、海外に「派出所的な拠点」を積極的に置いています。このような情勢の中、”海外で仕事がしたい”、”異文化に触れたい”、”英語を使いたい” 、という理由から、海外駐在に関するご相談をよくいただきます。

海外駐在はもちろん魅力的ですが、一方でコンサルタントのキャリアパスとしては注意すべきポイントが多くあります。今回は、海外駐在の注意点と、海外駐在からキャリアアップにつなげた成功事例を合わせてご紹介します。

駐在案件は”教育研修”になりがちで、”コンサル”経験が積みにくいケースも

海外拠点の目的は「日系生保会社のヨーロッパ進出/現地M&Aをサポート」といったサポート業務だけでなく、その先のローカル企業案件を取りに行く期待も込めて設立されているケースが多くあります。

一方で、海外ファームが日本に来て、コテコテの老舗メーカーに営業をするのをイメージしていただければ分かるように、日本人が片言の英語で営業してもローカル企業の案件を取るのは非常に難しく、地元のファームとの競争になってしまうのはご想像の通りです。こういった背景から、仕事を獲得するには日本で得た人脈を生かして日本企業の現地案件を取るケースが多くなります。

しかしながら、現地の日本事務所は規模的に小さい場合が多く、多くても10名程度のことが多いようです。また、規模が大きいところでも工場の案件ぐらいしかないという声もあります。そうなると案件はコンサルというよりも教育研修に近くなると言います(「歩留まりをどうしましょう」など)。結局コンサルタントとして成長できる案件は少なく、難易度の低い案件を続けていくことになりがちという状況のようです。

結局は2週間に1回は日本に帰ってくる”半駐在”になることも

現地の日本企業の事務所には決裁権がないことが多く、その場で獲得できるのは500万円程度の小型案件というケースも多いようです。

大型の案件は東京本社に提案が必要な場合も多く、結局海外在住と言えど何度も日本に帰ってこなければならないなど、滞在体系がまだ確立されていないことも少なくありません。

「結局半分は日本にいる」といった状況に変化がなく、「それなら日本にいても一緒」と思い日本に帰ってくるコンサルタントの方も実際にいらっしゃいます。

10年駐在は『浦島太郎』状態で帰国する危険性も

上記の理由や背景から、数年でコンサルタントとして成長できる案件に携わることができないと気付き、日本に帰ってくるコンサルタントも多くいらっしゃいます。

一方で、海外の地で働くことに意義を感じ、残る方ももちろん一定数いらっしゃいます。確かに、“異文化に触れたい”、“英語を使いたい”、という思いは叶えられ、「英語に抵抗がなくなった/ヨーロッパのビジネス事情を体感した」など人間的な成長は果たせ、魅力的な環境であることに変わりはありません。

ただし、今後もコンサルタントとしてキャリアの歩みを進める場合は要注意、とも言えます。なぜなら、日本で身につく提案活動や営業活動など、コンサルタントとしての成長を急激にドライブするような案件に触れられず、10年を経て帰国した際にスキルやナレッジが日本にいた時からほとんど変わらないという『浦島太郎』さながらになってしまうことがよくあるケースとして知られているからです。

しかも、海外でもそれなりに年数は重ねているので、シニアマネージャーなどタイトル自体は上がっていることが多いのが、さらに注意が必要なポイントです。同じ10年間、日本で大型案件や最新のテクノロジーに触れていた同僚に比べて引き出しが圧倒的に少なくなる、という場合が多いとされています。日本に帰ってきたものの、周りのコンサルタントのレベルについていけず、転職してしまう方が実際にいらっしゃいます。また、他ファームへ移籍しても同様に能力や人脈が足りず、苦しみのジレンマが続いてしまうようです。なかには、高給を得ながら、数千万ダウンで良いから自分にあったポジションに移りたい・・という切実な声も。

「現地ファームを買収する」「一旦退職して転籍する」くらいの気概があると◎

正直なところ、”海外で英語を使う/異文化に触れる” ことで得られる経験は、コンサルタントの仕事における重要度としてそこまで高くありません。安易な目的で駐在を選んでしまうと大変危険と言えます。

一方で、同じ海外拠点への駐在でも、

  • 現地ファームをまるごと買収し、現地のコンサルタントを上手く使いつつ、現地の大型の案件を取りに行った
  • 日本の外資系ファームを一旦退職し、同ファームの海外拠点に転籍。ローカル企業の案件を日本人がデリバリーするという非常に難易度の高い経験を積んだ

など、海外での経験を経て、しっかりと次のキャリアアップにつなげた方もいらっしゃいます。

本当に海外で実績を積みたいのであれば、自分がその拠点に腰を落とし、現地の力を借らるくらいまで入り込む、覚悟と気概が必要と言えるでしょう。

(参考)「海外で働くことになったら…。仕事以外で気をつけるべきこと」

https://www.axc.ne.jp/ccc-working-abroad

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今回の記事では、海外駐在コンサルが「浦島太郎」になりがちな理由と、その対処法をご紹介しました。

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