コンサルタントの自己研鑽。何かいい資格はないか?と考える前に取り組むべきこと

過去に転職支援をさせていただいた方々と定期的な情報交換をする中で「キャリアアップになる良い資格はないか?」とご相談を受けることが多々ございます。

例えば、

・グローバルプロジェクトに参画するために英語力を磨く
・SAPプロジェクトへの参画に向けて認定資格を取得する

といった取り組みは、目の前の業務に直結する資格であるため、是非積極的に取り組んでいただきたいと考えます。

また、MBA留学のように生活環境を含めて人生に大きな変化を与えるようなチャレンジも、時にキャリアを大きく好転させるきっかけになるかと思います。

こうした自己研鑽の方法を選ぶ方がいる一方で、「仕事にも慣れ、最近手持ち無沙汰になってきた」という理由から実務とは直結しにくい資格を“とりあえず取っておこう”とお考えの方も多いように感じます。

そこで本日は、特にコンサルタント/シニアコンサルタントクラスの方を対象に、“とりあえずの資格取得”を検討される前に取り組んでいただきたい自己研鑽方法をご紹介します。

【目次】

  1. セリングの支援/同行
  2. オファリング活動への参加
  3. 最後に

セリングの支援/同行

昨今では、セリング(営業活動)に関与せずにマネージャーやシニアマネージャーとして活躍される方の事例も増えてきていますが、セリングへの関与は、コンサル業界でプロモーションしていく際の重要なスキルであることに変わりはありません。

そんな重要なスキルであるものの、周囲を見渡してみてもコンサルタント/シニアコンサルタントクラスでセリングに関与している方はほとんどいないのではないでしょうか?

そこで、例えば「勉強のために議事録作成だけでもいいのでセリングに同行させてほしい」と積極的に手を挙げ、コンサルにおける営業ノウハウを早い段階で習得できれば、気づかないうちにライバルと大きな差をつけることができるはずです。

ちなみに、現役のマネージャーやシニアマネージャー層と会話をすると、「最近の若手は我々世代に比べて器用で優秀な人が多いが、出世欲を持っているメンバーが少なくなってきている。もっと我々の仕事を奪い取るくらいの勢いがあれば尚いいのに…」といった声を耳にすることも多々あります。

セリング能力向上のために積極的に手を挙げていくことで、結果として上位者から目をかけてもらいやすくなるメリットもありそうですね。

オファリング活動への参加

そして、もう一つお薦めしたいのがオファリング活動への参加です。

クライアントへ提供する新たなソリューション開発を意味するオファリング活動ですが、従来はマネージャー以上の役職者が担うケースが多かったものの、昨今は若手クラスにもチャンスが与えられるケースが増えてきています。

とある日系ファームでは、シニアコンサルタント以下のメンバーが関与し、実際にソリューション化されたサービス事例が複数あります。

それでは、オファリング活動に参加することでどのようなメリットが得られるのでしょうか?

一つ目は、日常とは異なる「タテ」「ヨコ」「ナナメ」の関係構築ができることにあります。

コンサルタントの仕事は、交流の範囲がどうしてもプロジェクト内に限定されがちです。その点、オファリング活動は部門やチームから選抜されたメンバーが参画することが多いため、プロジェクト外のメンバーと交流を深める絶好のチャンスです。

また、オファリング活動にはパートナーやディレクターなど特定領域の第一人者が参加するケースが多いため、直属の上長とは異なる役職者とのパイプラインを構築できるのもお薦めの理由です。

そして二つ目には、「事業会社への転職にプラスに働く」ことが挙げられます。

コンサルタントが事業会社に転職しようとする時、企業から最もチェックをされるのが「うちの会社/仕事に両足を突っ込んでやり切ってくれるのか?」という点です。

仕事柄、短期間で業務に順応し成果に繋げることに長けている一方で、事業会社の視点に立つと、「仕事に対してオーナーシップを持ってもらえるのか?」という点がどうしても気になるようです。

この点について、自社のオファリング活動への関与は事業会社における「新規事業開発」と同じ位置づけとなるため、「クライアントの課題解決に加えて、自社の新規事業開発にもオーナーシップを持って取り組んできている」ことがアピールできるという訳です。

中には、社内の制度等によってオファリング活動への参画が難しい場合もあるかと思いますが、そのような際には、「社内勉強会」に参加されることをお勧めします。

勉強会がきっかけでソリューション開発につながるケースも少なくないこと。また、勉強会であれば当然教える側として特定領域の第一人者がアサインされることが多いため、オファリング活動への参加と近い効果が得られるはずです。

最後に

もちろん、実務に直結する資格取得はキャリアアップに大変有意義な取り組みです。

しかし、資格取得そのものが目的となってしまい、結果として「職務経歴書の資格欄に一行書けることが増えただけ」になってしまっては本末転倒です。

まずは、社内に隠れているチャンスを着実につかんでいただくことこそ、コンサルタントのキャリアアップの最短ルートではないでしょうか?

参考:

コンサルタントの転職やキャリアアップに有利な資格一覧【IT・MBA・英語・公認会計士まで】

【転職事例】ベンチャーから日系ファームへキャリアチェンジ、その後外資系ファームへ。コンサル業界で高いパフォーマンスを残すための処世術に迫る。

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今回の記事では、コンサルタントの自己研鑽ついてご紹介しました。

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