【ドリームインキュベータの特徴】新規事業を創造し社会を変革するビジネスプロデュース集団の全貌・キャリアを徹底解剖

今日の企業経営において、「新規事業の創出」は、持続的な成長を実現するための最重要課題の一つです。しかし、単なる戦略立案に留まらず、実際に事業を立ち上げ、成功へと導く「実行力」を持つプレイヤーは稀有な存在でしょう。その中で、ボストン コンサルティング グループ(BCG)の元トップマネジメント陣が創業し、「ビジネスプロデュース」という独自の立ち位置を確立しているのが、株式会社ドリームインキュベータ(以下、ドリームインキュベータ)です。

ドリームインキュベータは、既存のコンサルティングファームとは一線を画し、戦略策定からベンチャー投資、そして事業開発までを融合させた独自のビジネスモデルを展開しています。彼らの手掛けるプロジェクトは、数千億円規模の事業創造支援から、社会課題解決型の産業プロデュース、さらにはグローバル展開まで多岐にわたります。

今回の記事では、ドリームインキュベータのユニークなビジネスモデル、創業者の哲学、具体的なサービス事例、そしてキャリアパスや年収に至るまで、同社の全貌を徹底的に掘り下げ、その真髄に迫ります。

    1. ドリームインキュベータの特徴:会社概要~社員数~ビジネスのモデル
    2. ドリームインキュベータの沿革
    3. ドリームインキュベータの創立者・現職CEOの経歴
    4. ドリームインキュベータのサービス事例
    5. ドリームインキュベータの年収
    6. ドリームインキュベータへの転職事例
    7. まとめ:ドリームインキュベータは戦略策定と投資・実行の融合という特徴で新たな価値基準を確立

ドリームインキュベータの特徴:会社概要~社員数~ビジネスのモデル

会社概要~社員数

株式会社ドリームインキュベータは、「社会を変える 事業を創る。」をミッションに掲げ、「ビジネスプロデュース」を事業の中核としています。その活動範囲は、大手企業に対する成長戦略のコンサルティング、新規事業の創出支援に留まりません。海外を含むベンチャー企業への投資に加え、ドリームインキュベータ自らが事業経営を行う事業投資(インキュベーション)活動まで、多岐にわたるのが特徴です。2025年3月末時点で、社員数は214名で、連結純資産は131億円にのぼります。

ビジネスの特徴:「戦略策定 × 投資 × 事業開発」の融合

ドリームインキュベータの最大の特徴かつ強みは、一般的な戦略コンサルティングファームが提供する「助言」に留まらず、「戦略策定」「投資」「事業開発」まで幅広く展開しています。このモデルがいわゆる「ビジネスプロデュース」です。

  1. 新規事業の創造に特化: ドリームインキュベータは、既存事業の効率化や費用削減といったテーマではなく、「新規事業の創造」に焦点を当てています。クライアントの5年後、10年後の「柱」となる数千億円規模の事業創造を目指し、構想策定から戦略策定、信頼できる仲間づくり、ルールづくり(制度設計)、そして社内外を巻き込んだドライブまで一貫して支援します。
  2. インキュベーション/投資事業との連携: ベンチャー投資や自ら事業経営を行うインキュベーション事業を戦略コンサルティングと並行して展開しており、その経験を通じて蓄積された独自の知見や経営ノウハウを、クライアントへの提言に活用。この「現場の経営力」があるからこそ、より効果的で実現性の高い提言が可能となるのです。
  3. 産業プロデュース: クライアント企業に留まらず、他業界の企業や中央官庁、地方自治体などとの連携を通じて、社会的な課題の解決に取り組む「産業プロデュース」も展開しています。業界を超えた視野と発想によるイノベーションの創出を目指している点が大きな特徴と言えるでしょう。

ドリームインキュベータの沿革

ドリームインキュベータの沿革は、設立からわずか5年での東証一部上場など、非常に速いスピードで成長・拡大してきた軌跡を示しています。

年月

主な出来事

2000年4月

堀 紘一氏により東京都港区にて設立(資本金4千5百万円)

2000年6月

本社事務所を開設し、営業活動を開始

2002年5月

東京証券取引所マザーズ市場に上場

2005年9月

東京証券取引所市場第一部へ指定替え

2007年11月

ベトナムに現地法人(Dream Incubator Joint Stock Company)を設立し、アジアを中心に海外ベンチャーへの支援・投資を開始

2012年2月

日本知財ファンド1号投資事業有限責任組合を設立。「東京ガールズコレクション(TGC)」の商標権を60%取得

2018年4月

連結子会社であったアイペット損害保険株式会社が東証マザーズ市場へ新規上場

2021年5月

株式会社電通グループと資本業務提携を開始

2021年7月

社会課題解決を目的に「Next Rise ソーシャル・インパクト・ファンド投資事業有限責任組合」を組成

同社は、戦略コンサルティングを核としながらも、積極的なベンチャー投資や、東京ガールズコレクションの商標権取得のような知財活用、さらには保険やリユース事業などの具体的な事業経営にも深く関与しています。アジアを中心としたグローバル展開も早期から進め、事業領域を広げています。

ドリームインキュベータの創立者・現職CEOの経歴

創立者

2000年6月、ドリームインキュベータは堀 紘一氏によって創立されました。

堀氏は、世界最高峰の戦略コンサルティングファームと呼ばれる「ボストンコンサルティンググループ」の日本法人社長という輝かしいキャリアを歩んだ後に、同社を創業しています。このキャリアパスこそが、「戦略策定」と「現場の経営力」を融合させたビジネスプロデュースというユニークな哲学の源流となっているのでしょう。

参考:ドリームインキュベータの歴史

現職の経営陣

2025年現在の代表取締役社長は経済産業省出身の三宅 孝之氏、代表取締役副社長は細野 恭平氏が務めています。堀氏の哲学を継承しつつ、事業の進化をリードしていると言えるでしょう。

ドリームインキュベータのサービス事例

ドリームインキュベータのサービス事例は、大手企業に対する戦略コンサルティングから、投資先企業のIPO支援、そして社会課題解決を目的とした産業プロデュースまで、その独自性を如実に示しています。

1. 大手企業に対する事業創造支援・戦略コンサルティング

ドリームインキュベータは、既存の枠組みを超えた事業創造を目指し、大手企業と一体となってプロジェクトを推進します。

  • トヨタ自動車のAI/ロボティクス研究拠点「TRI」設立支援: トヨタが技術イノベーションの拠点と位置づけた「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE, INC. (TRI)」の設立に対し、ドリームインキュベータは1年を通して一気通貫のハンズオン支援を提供しました。これは、単なる調査・提言に留まらず、新規組織の立ち上げという具体的な「実行」まで深くコミットした事例です。
  • 大手メーカーのコーポレートR&Dポートフォリオ最適化支援: 全社戦略を踏まえたR&Dの資源配分、および既存R&Dテーマの棚卸しという2つの観点から、R&Dテーマのポートフォリオのあり方について、5ヶ月にわたるプロジェクトを推進し、大手メーカーの経営課題解決に貢献しました。

2. グローバル戦略・実行支援

アジアをメインフィールドに、日本企業の海外展開や、現地での社会課題解決を絡めたグローバルなビジネスプロデュース活動も展開しています。

  • 大手メーカーの中国における事業創造支援とパートナリング交渉: 中国市場へのソリューション展開を目指す大手メーカーに対し、ドリームインキュベータは中国現地の協業パートナー候補をリストアップし、初期交渉まで代行する形で実行支援を実施しました。言語や商慣習が異なる現地企業との間でPoCの実施計画を策定し、ジョイントベンチャー設立と事業立ち上げをサポートしています。

これらの事例から、ドリームインキュベータが「戦略策定」と「実行」の双方を担う、真の「ビジネスプロデューサー」であることがうかがえるでしょう。

ドリームインキュベータの年収

ドリームインキュベータの平均年収は1,181円で、年収範囲は400万円台から始まり、5,000万円近くまで伸びる可能性があります。

参考:OpenWork

その高度な専門性と事業へのコミットメントを反映し、コンサルティング業界の中でも高水準の報酬を提供しているのでしょう。

コンサルタントは「ジュニア、ミドル、シニア、アソマネ」の4段階に分かれており、実力主義が徹底されているのが特徴です。プロジェクト評価に基づき、入社年数に関わらずステップアップできる機会が用意されている一方、結果が出せない場合は自ら別のキャリアを探すケースもあるなど、良くも悪くも実力主義の側面が強く出ています。

ドリームインキュベータへの転職事例

(例1)40代前半 金融保険会社/(年収1,300万円):DX人材の定義・育成、運用計画・人員計画の策定など
⇒マネージャー・課長クラス(年収1,400万円)として転職

(例2)40代後半 コンサルティングファーム/シニアマネージャー(年収2,200万円):CRMパッケージの導入、ソリューション検討、情報系システム提案・構築など
⇒ディレクター・本部長、部長クラス(年収2,400万円)として転職

(例3)40代後半 コンサルティングファーム/パートナー・CxO/役員/VP以上(年収5,200万円):など
⇒パートナー・CxO/役員/VP以上(年収3,500万円)として転職

まとめ:ドリームインキュベータは戦略策定と投資・実行の融合という特徴で新たな価値基準を確立

ドリームインキュベータは、「戦略策定と投資・実行の融合」という独自のビジネスモデルによって、コンサルティング業界に新たな価値基準を打ち立てた企業と言えるでしょう。その最大の特徴は、創業者である堀 紘一氏の「現場の経営力」を重視する哲学に根差しており、単なる第三者としての助言ではなく、当事者としてリスクを取りながら事業を創造し、成功・失敗の経験をクライアントワークに還元する「ビジネスプロデュース力」にあります。
この独自のアプローチは、今日の企業が直面する「変革の実行」という最大の課題に対して、非常に強力なソリューションを提供しています。大企業が自前で新規事業を立ち上げる際の、組織的な障壁を、ドリームインキュベータが培ってきた「投資家・経営者」としての知見で取り除こうとしているのでしょう。
特に、アイペット損害保険の上場支援や、東京ガールズコレクションの商標権活用など、ドリームインキュベータ自らが事業オーナーとして深く関与し、明確な成功実績を出した点は、同社の決定的な強みです。また、社会課題解決型の「産業プロデュース」や、アジアを中心としたグローバル展開にも積極的に取り組んでおり、その活動は日本経済、ひいては世界にインパクトを与え得るでしょう。
キャリアの観点から見ると、ドリームインキュベータは高水準の報酬と実力主義の環境を提供しています。戦略コンサルタントとしての論理的思考力と、インキュベーション(投資)経験を通じて培われる「事業を動かす勘所」の両方を磨きたいと考える、意欲あるプロフェッショナルにとっては、非常に刺激的な環境と言えるでしょう。

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関連記事:

ドリームインキュベータの事業領域
https://www.axc.ne.jp/consul/map/strategy/dreamincubator/domain.html

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今回は、ドリームインキュベータの特徴について解説しました。

ドリームインキュベータに興味をお持ちの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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