保険業界”営業職”からの主なキャリアパス【転職事例】

保険営業職として活躍されている方から、「今後のキャリアパスを真剣に考えた際に、どんなステップを踏んでいくのが最適か正直よく分からない」という相談をいただくことがあります。

保険会社が扱っている商品は「保険」という無形の商品であり、その点で一般的な営業職とはイメージが異なるため、キャリアパスを描きにくいところもあるのかもしれません。

しかし保険営業職は他業界の営業職には無い強みや視点を持っており、キャリアパスを考えた際は自信のストロングポイントと理想とを照らし合わせながら考えていくべきでしょうか。

そこで今回は実際の転職事例を交えながら、保険営業職社員の方々のキャリアパスについて、職種や評価されるスキルを中心にご紹介していきます。

【目次】

  1. 保険営業職からコンサルティング会社へのキャリアパス
  2. 保険営業職から不動産業界へのキャリアパス
  3. 保険業界内での転職を考える方も多い

保険営業職からコンサルティング会社へのキャリアパス

各種コンサルティング会社への転職も、保険会社で営業を行っていた方にとって有力なキャリアパスの一つだと言えるでしょう。

クライアントのニーズを聞き出し保険という無形の商品を販売する、論理的思考に基づいたコミュニケーション能力を、コンサル現場で役立てたいと考える方もいます。

また、保険商品の枠にとらわれずもっと幅広い形でクライアントの課題解決に寄り添いたいと考え、コンサル業務を志す方も多くいるようです。

※転職事例1

20代後半男性:損害保険会社の代理店営業職を担当。担当する代理店の経営面での相談も数多くおける中で、保険商品を通じてだけでなくもっと代理店経営に対して総合的に役立ちたいと考えるようになる。
⇒大手M&Aコンサルティングファームにて保険営業時代の経験を活かして業務に従事。後継者不足に悩む経営者などに寄り添ったM&A業務を行っている。

※転職事例2

20代後半女性:日系の大手生命保険会社に勤務し、様々な職種を経験。ジョブローテーションにより様々な職種を経験し成長していく中で、より専門性を高めグローバルに活躍したいとたいと感じる様になる。
⇒Big4系コンサルティングファームに勤務。

※転職事例3

大重信二氏(現イノフィス取締役):大学卒業後、日本生命相互保険会社に勤務。
⇒その後、株式会社ボストンコンサルティンググループに入社。株式会社ドリームインキュベータの執行役員を経験し、2012年に株式会社産業革新機構へ入社。同社のマネージングディレクターを務め、2015年からはイノフィス社取締役に。

<評価されるスキル(磨いておくべきスキル)>

・コンサルにおけるコミュニケーションに求められる論理的思考能力
・コンサルティングする業界の専門知識・スキル(財務コンサルなら会計知識など)
・クライアントに伝えたいことを伝えるプレゼンテーション能力
・適切なプレゼンテーションの実施に必要なドキュメンテーション能力

コンサティング業務に求められるのはロジカルな思考とクライアントと良好な関係を築くことができるコミュニケーション能力だと言われています。

こちらの提案をクライアントに正確に伝えて納得してもらうためには、ロジカルな説明や分かりやすいプレゼンテーションが必要です。

また、保険会社からコンサルティングファームに転職した場合、保険会社向けもしくは金融機関向けの専門チームに所属することも多く、保険業界で培った専門性を発揮できます。

保険営業職から不動産業界へのキャリアパス

長期的な視野を持って顧客のライフプランに適切な商品を提案する保険営業を経験した方は、そのスキルを不動産業界で活かせないかと考えることが多いとの声もお聞きします。

不動産業界でも、「長期的目線での運用投資」を行うという意味で、保険営業における考え方との親和性が高いのです。

また、不動産購入の際に組む住宅ローンには団体信用生命保険の契約がセットになっていると言え、保険に関する専門知識が大いに発揮できることでしょう。

※転職事例1

20代後半男性:日系大手損害保険会社の営業職を経験。大手損保に勤めるという経験から、今後のキャリアにおいては独立ができることを視野に入れたキャリアパスを描きたいと考える。
⇒不動産運用サービス会社に勤務し、新規プロジェクトチームに配属される。

※転職事例2

20代後半男性:日系有名 生命保険会社で法人・富裕層向け営業職を担当。
⇒収益用不動産会社で資産運用コンサルタントの職務に従事。

<評価されるスキル(磨いておくべきスキル)>

・クライアントに合わせて行動できるフットワークの軽さ
・クライアントの要望を聞きだし業務を進めるコミュニケーション能力
・顧客のニーズに合う物件を探し出す情報収集能力
・買主と売主との間に立って話をまとめる交渉能力
・不動産業務に関わる法律知識(登記や所有権関連など)

不動産業界で活躍するには営業力と知識、両方をバランスよく習得していく必要があると言います。

顧客に合わせて遅い時間でも面談をするようなこともよくあり、その一方で法律知識などを踏まえたコンサル的な業務もあり、高い専門性が求められます。

また、

・宅地建物取引士
・マンション管理士
・不動産鑑定士

上記のような資格を取得しておくことで、就職やその後の業務に有利に働きます。

保険業界内での転職を考える方も多い

現在行っている保険に関わる業務に対する専門性を高めたいと考え、保険業界内でのキャリアパスを描く方もいらっしゃいます。

保険営業をしていく中で「バックオフィスにてさらに専門性が高く責任の大きい仕事をやっていき、スペシャリストになりたい」と、転職を検討する方も一定いらっしゃるでしょうか。

たとえば生保においては銀行窓販や保険ショップなど販売チャネルが非常に多様化しており、営業推進部門や企画部門などに経験豊富な人材を求めることも多くあります。

転職する側と採用する側のニーズがマッチしているため、保険業界内では業界内転職も有力な選択肢だと言えるのです。

※転職事例1

30代後半男性:日系生命保険会社にてバックオフィスから最終的には法人営業職を経験。
⇒大手生命保険会社のバックオフィス部門に従事。

※転職事例2

20代後半男性:日系生命保険会社にて営業職を担当。保険外交員との営業同行や採用担当を経験する。営業の仕事をしている中で、ミドル・バックオフィスでのキャリアパスを描くようになる。
⇒日系生命保険会社の本社管理部門の保険金部に従事。

<評価されるスキル(磨いておくべきスキル)>

・即戦力となれる専門性の高さ
・他部門と連携の取れるコミュニケーション力

保険業界において中途採用をするにあたっては、即戦力となれる専門性の高さや経験値などが非常に重要視される傾向があります。その意味では、転職前の会社で取り組んでいる業務のスキルをいかに吸収できるかが勝負になると言えるかもしれません。

また、今保険会社各社では様々な分野で業務改革が推し進められており、複数部門を横断してのプロジェクトも頻発しています。そのため、関係各部署との連携を円滑にするコミュニケーション能力や経験値の有無にも重点が置かれているのです。

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今回の記事では、保険営業職のキャリアパスついてご紹介しました。

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