NTTデータがつくる新時代の働き方:テクノロジーと制度で支える柔軟な方法とは

長時間労働が深刻な課題だったIT業界において、NTTデータはいち早く、総労働時間の削減を全社で推進しました。2023年度以降は組織別に総労働時間の平均目標を設定し、前年度比8時間/人・年の改善を達成しています。

今回は、働き方改革を成功させているNTTデータによる、新時代の多様な働き方を支える取り組みについて解説します。

    1. NTTデータが多様な働き方を推進する背景
    2. 柔軟な働き方を可能とする制度と環境
    3. 実際の社員の声と働き方
    4. 制度設計の現場から:約50項目に及ぶ規則変更
    5. 現場別に見る働き方の特徴
    6. ワークライフバランス重視の採用活動
    7. まとめ

NTTデータが多様な働き方を推進する背景

NTTデータは、社員一人ひとりが自分らしく、かつ最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりを積極的に進めてきました。特に近年では、リモートワークや柔軟な働き方を主軸とし、多様化する働き方に即した制度設計や環境整備に力を入れています。2011年からいち早く「働き方改革とセキュリティ対策の両立」をテーマに「BizXaaS Office」などのソリューションもリリース。2020年の新型コロナウイルス流行をきっかけとして、リモートワークを中心とした新たな働き方に大幅に舵を切りました。

参考:「ハイブリッドワーク時代に“選ばれる企業”となる鍵とは」 

柔軟な働き方を可能とする制度と環境

NTTデータでは、テレワークを含めた柔軟な働き方を可能とするため、フレックスタイム制度や裁量労働制、コアタイム廃止によるスーパーフレックス制度など、様々な制度を導入しています。例えば2024年度にはリモートワーク率が60%を超え、社員の約7割がフレックスタイム制度・裁量労働制などの制度を利用しています。加えて、リフレッシュ休暇やアニバーサリー休暇、ライフプラン休暇などを設定し、積極活用を奨励。2023年度の有給休暇取得日数は平均16.2日、取得率も83.2%と高水準です。

参考:「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」 

実際の社員の声と働き方

テレワーク実践者の声からも、具体的な働き方の様子が伝わってくるため見ていきましょう。たとえば、コロナ禍以前は毎日出社していた社員が、現在は月に2日~5日程度の出社に変化したという声があります。テレワークによって移動時間を削減し、その分家庭や自己研鑽の時間に充てるなど「有意義に活用できている」そうです。実際に「毎日家族そろって夕食を食べるようになり、運動や趣味の時間も増えた」という声も聞かれます。

参考:「テレワークを活用した働き方 〜現場社員へのインタビュー〜」 

一方で、「雑談や気軽な相談がしにくい」という課題もありますが、その点もNTTデータの社員たちの工夫によって乗り越えているのが特徴です。チームで意識的に、チャット形式でオンライン雑談をする機会が設けられ、コミュニケーション上の支障をなくしています。積極的に、リレーション構築や心理的安全性を高める努力ができる環境です。

制度設計の現場から:約50項目に及ぶ規則変更

NTTデータの人事担当者は、2020年10月以降の、リモートワークの中心化に伴う大規模な制度改訂の舞台裏を語っています。通勤費や在宅手当の設定、就業規則の見直しなど、約50項目に及ぶ規則変更が短期間で行われました。
「グループ会社のリモートワーク推進に伴う制度設計も支援し、抜本的な制度改革の最前線に立ち会えたことは大きなやりがい」というコメントがあり、コロナ禍の激動期に迅速かつ柔軟な環境整備を実施した背景が明らかになっています。

参考:「スタッフ 服部 圭 | 社員インタビュー」 

現場別に見る働き方の特徴

技術開発本部では海外との連携も多く、AI分野を中心に専門知見を活かし、社会課題の解決を狙うプロジェクトも進行しています。プロジェクトに関わるメンバー同士は積極的にアイデアを出し合い、検討して、より良いものをつくっていける環境です。異なるバックグラウンドの社員たちや、さまざまな業界の人たちと関わることが可能な部署であり、充実感を抱きながら働くことができます。

参考:「R&D 長谷川 美夏 | 社員インタビュー」 

また財務部門では、電話・テレビ会議や出張を活用することで、ライフスタイルを大きく変更せずに、グローバル拠点ともやり取りを実施。育児休暇やフレックス制、時短勤務も用意されているため、繁忙期と閑散期でメリハリのある働き方が可能です。ほとんどのメンバーが子供を抱えているという決算担当のチームでは、さまざまな制度を活用しながら、柔軟に働くことができます。「プライベートを両立/充実させて仕事」をしているという、具体的なコメントも寄せられており、育児とキャリアの両立を目指す方にとって最適な環境でしょう。

参考:「財務 飯塚 力揮 | 社員インタビュー」 

ワークライフバランス重視の採用活動

NTTデータでは、多様な価値観・志向を持つ人材が自分らしく活躍できるよう、採用活動でも、ワークライフバランスの実現を重視しています。有給休暇の時間単位取得や、子育て・介護とキャリアの両立を実現できる時短勤務、各種支援制度が用意されており、厚生労働省認定の「くるみんマーク」(次世代育成認定マーク)を取得するなど、実績も示されています。採用ページでは”「子育て」「介護」する社員を応援し、気持ちよく働ける職場作りを推進”と全面的に打ち出し、エンゲージメント向上と多様性の推進を図っているのが特徴です。

参考:「会社概要・経営理念 | NTTデータ・フィナンシャルテクノロジー」 

まとめ

現場で働く社員からも、柔軟な働き方を実感する声が多く寄せられているNTTデータ。一方で、部署や時期、プロジェクトによっては繁忙感を訴える声も見られますが、そのような課題にも労使協調のもとで継続的な改善が図られています。

また、採用面においてもワークライフバランスの実現を明確に打ち出している点が注目に値するでしょう。仕事とプライベートの充実、そして一人ひとりの成長意欲に応える柔軟なキャリアコースや支援制度を整備し、「ずっと働きたい会社」「チャレンジし続けられる環境」を目指していると言えます。

今後もNTTデータは、時代とともに進化する多様な働き方を前向きに取り入れつつ、健康的で生産性の高い職場づくりを進めてゆくでしょう。社員の自己実現と会社の競争力強化を両立させるため、サステナブルな成長を追求する姿勢は、業界内外から高く評価されています。

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関連記事:

NTTデータの働き方がわかる記事まとめ
https://www.axc.ne.jp/consul/map/general/keieiken/

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今回は、NTTデータの働き方について解説しました。

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