PwCコンサルティング合同会社は、世界的なプロフェッショナルサービスネットワークであるPwCのメンバーファームであり、日本におけるコンサルティング部門を担っています。監査、税務、法務サービスも手掛けるPwCグローバルネットワークの総合力を背景に、クライアントの複雑かつ多岐にわたる経営課題に対し、戦略立案から実行まで一貫した支援を提供しています。
PwCコンサルティングの特徴:会社概要~社員数~ビジネスモデル
PwCコンサルティング合同会社は、PwCグローバルネットワークの一員として、日本国内外の企業に総合的なコンサルティングサービスを提供しています。創業は1983年、東京都千代田区に本社を構え、最新の公表社員数は5,130名(2024年6月現在)となっています。拠点は東京・大阪・京都・名古屋・福岡に展開しています。
グループ全体では世界149カ国、370,000人以上のプロフェッショナルが所属しており、多様な業界の課題解決をはじめ、経営・業務戦略、デジタル改革、組織設計、M&A、サステナビリティ対応など幅広い領域をカバー。グローバル規模の情報ネットワークと最新テクノロジーを強みとし、多面的なケイパビリティをクライアント企業へ提供しています。
PwCコンサルティングの沿革
PwCの原点は、1849年ロンドンで会計事務所を創業したサミュエル・L・プライスにさかのぼります。その後、ウィリアム・クーパーが設立した「Coopers & Lybrand」と、1998年に合併し「Pricewaterhouse Coopers(PwC)」の現在の姿となりました。
日本においては、1949年にPwCの前身となる東京事務所が誕生します。1983年にはコンサルティング部門として「PwCコンサルティング合同会社」が設立され、2016年にPwCジャパングループのコンサルティング部門を統合。以後、国内外の企業へ総合的コンサルティングサービスの提供を続けています。
PwCコンサルティングの現職CEOの経歴
PwCコンサルティング合同会社の現職代表執行役CEOは安井正樹氏です。2024年7月に就任しました。これまで専務執行役や各領域のリーダー職を歴任しています。
大手コンサルティングファームから、プライスウォーターハウスクーパース株式会社に入社し、DX専門家として、製造業をメインに複数の業種にサービスを提供しました。オペレーション効率化、ITモダナイゼーションなどを強みとし、AI/IoTデジタル化構想やスマートシティ構想などにおいて、戦略立案から実行支援まで一貫支援しています。
PwCコンサルティングのサービス事例
PwCコンサルティングは、IT・デジタル、業務プロセス、事業再生、M&Aなど、業種を問わず多様なプロジェクトを手掛けています。代表的な事例として、自動車メーカーへの「デジタルサービス戦略構築・実装」では、顧客中心の新規サービスを導入し、グローバル統合までを支援。医療分野では、病院のIT-BCP(医療情報システム事業継続計画)策定を目指し、約3カ月にわたる策定プロジェクトを支援しました。また、あるクライアント向けにサステナビリティ経営強化を支援し、PwC独自の成熟度診断ツールを用いて国内外の競合分析を行い、短期間で課題解決策を提示。実行支援まで一気通貫で伴走するのが特徴です。
PwCコンサルティングの年収
PwCコンサルティング合同会社の平均年収は986万円ほどです。コンサルティング・シンクタンク業界平均においても高水準となっています。
職種・役職ごと年収目安
- アソシエイト:748万円~
- コンサルタント:993万円~
- マネージャー:1,253万円~
出典:OpenWork
実際には450万~2,500万円の広いレンジで、個人業績や役職によって変動し、新卒5年未満で年収1,100万円を超える事例も存在します。
年収の特徴と評価制度
成果主義と評価: PwCコンサルティングは、典型的な成果主義の評価体系を採用しているのが特徴です。個人のパフォーマンス(プロジェクトへの貢献度、クライアントからの評価、売上貢献など)が直接、年収や昇進に反映されます。
ボーナス制度: 基本給に加えて、個人の評価や会社の業績に応じた変動ボーナスが支給されます。特に、高いパフォーマンスを出した社員は、ボーナスによって年収が大きく向上するでしょう。
職位と年収の連動: コンサルティングファームのキャリアパスと同様に、職位が上がるにつれて責任範囲が広がり、それに伴い年収も大きく上昇します。
グローバル水準の報酬: PwCはグローバル企業であるため、報酬水準も世界的なコンサルティング業界のトレンドを意識したものとなっています。
注意点:年収は個人の経験、入社時の役職、担当プロジェクト、その年度の会社業績など、様々な要因によって変動します。正確な情報や自身のケースにおける具体的な年収見込みについては、選考プロセスの中で直接企業に確認するか、コンサルティング業界に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。
PwCコンサルティングへの転職事例
(例1)30代前半 総合系コンサルティングファーム/アナリスト(年収550万円):小売・流通業、証券会社でのシステム導入、設計・テスト管理・PMO
⇒シニアコンサルタント(年収650万円)として転職
(例2)20代後半 IT系企業/シニアコンサルタント(年収440万円):営業~導入~デリバリーなど
⇒コンサルタント(年収非公表)として転職
(例3)40代前半 開発系事業会社/パートナー ※CxO・役員・VP以上(年収1,500万円):事業創出、戦略策定~業務改革、デジタルマーケティングなど
⇒シニアマネージャー(年収1,560万円)として転職
まとめ:PwCコンサルティングの総合力と多様な専門性
PwCコンサルティングは、PwCグローバルネットワークの総合力と多様な専門性を背景に、日本企業の複雑な経営課題に対し、戦略立案から実行までEnd-to-Endで支援する総合コンサルティングファームです。
- 幅広い専門領域とグローバルネットワーク: DX、サイバーセキュリティ、ESGなど、多様なテーマでグローバルな知見を活かしたコンサルティングを提供。
- End-to-Endの実行力: 単なる提言に終わらず、具体的な成果に繋がるまでクライアントに伴走。
- 高水準の年収と成長機会: 成果主義の評価制度と、常に変化する最前線でのビジネスプロジェクトを通じて、個人の市場価値を高めることができる環境。
PwCコンサルティングは、社会や企業の変革をリードしたいと考えるビジネスパーソンにとって、非常に魅力的なキャリアの選択肢となるでしょう。本記事が、PwCコンサルティングへの理解を深め、今後のキャリアプランを考える一助となれば幸いです。
===============
関連記事:
PwC Japan有限責任監査法人 GRCチーム インタビュー/多様なバックグラウンドと12カ国の国籍から成る多様なメンバーが活躍/成長を後押しする「風通しの良い」カルチャー/豊富なグローバルオポチュニティ
https://insight.axc.ne.jp/article/company/668/
【インタビュー】PwCコンサルティングにおける働き方の「制度」と「実態」に迫る/シニアマネージャー 福本悠様、シニアアソシエイト 篠原今日子様、篠原愛美様
https://insight.axc.ne.jp/article/company/4081/
PwCコンサルティング合同会社/「経済成長と社会課題解決が両立するビジネスモデルの構築支援を目指す」PwCコンサルティング合同会社 Social Impact Initiative(SII)インタビュー
https://insight.axc.ne.jp/article/company/3532/
===============
今回は、PwCコンサルティングの特徴について解説しました。
PwCコンサルティング社に興味をお持ちの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
弊社の求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。






