フォーティエンスコンサルティング(2025年10月にクニエより社名変更)は、NTTデータの戦略子会社として、クライアントの経営課題解決から実行までを一貫して支援するコンサルティングファームです。特に、製造業や金融業を中心に、業務改革、IT戦略、DXなどの分野で強みを発揮しています。今回はフォーティエンスコンサルティングの特徴について、ビジネスモデルから転職事例まで解説します。
フォーティエンスコンサルティングの特徴:会社概要~社員数~ビジネスモデル
フォーティエンスコンサルティング株式会社は、NTTデータグループに属する総合コンサルティングファームです。設立は2009年で、本社は東京都千代田区大手町にあります。従業員は2025年現在およそ1,200名規模です。国内(東京・大阪・名古屋・福岡)にとどまらず、海外(タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、中国)にも拠点を持ちグローバルに展開しています。ビジネス領域は経営戦略・業務改革支援、デジタル・IT領域、サプライチェーン、マーケティング等多岐にわたります。特にグローバル展開企業向けのプロジェクトや、DX(デジタルトランスフォーメーション)を中心としたコンサルティングに強みを持っています。NTTデータのネットワークを生かしつつ、少数精鋭で顧客密着型のサービス提供の実績が豊富です。
フォーティエンスコンサルティングの沿革
2009年、フォーティエンスコンサルティングはNTTデータビジネスコンサルティングとザカティーコンサルティングの合併によって設立されました。そのルーツは1997年設立の日本アーンスト&ヤングコンサルティングにさかのぼります。2000年にはアーンスト&ヤングのコンサル部門とキャップジェミニの合併により、日本キャップジェミニ・アーンストアンドヤング株式会社となりました。以降、日本キャップジェミニ株式会社・ザカティーコンサルティング株式会社への社名変更を経て、現在のフォーティエンスコンサルティングに至ります。こうした外資・日系双方のコンサルティング文化と、NTTデータグループの大企業風土の融合体であることが、フォーティエンスコンサルティングの独自性の源泉といえるでしょう。
フォーティエンスコンサルティングの現CEOの経歴
2023年より代表取締役社長を務めるのは、山口重樹(やまぐち・しげき)氏です。1984年に日本電信電話公社に入社し、NTTデータ執行役員を歴任しています。NTTデータのコンサルティング部門やコンサルティング&マーケティング本部のトップ、さらには代表取締役副社長執行役員を経て、フォーティエンスコンサルティングの代表取締役社長に就任しました。ITサービスや法人ソリューション領域で豊富な経験を持ち、流通・製造だけでなく公共社会分野やデジタル変革、グローバルビジネス拡大など幅広い知見とマネジメント力を発揮しています。
フォーティエンスコンサルティングのサービス事例
フォーティエンスコンサルティングは幅広い分野・業界でコンサルティングサービスを提供しています。特に製造業領域での生産現場やSCM改革、消費財・小売業界での業務デジタル化、公共部門のスマートシティ推進など、戦略から業務定着まで一気通貫で支援しているのが特徴です。
フォーティエンスコンサルティングの具体的なプロジェクト例
- グローバル製造業向けに「製品×地域×顧客」の3軸連結管理をHyperion Financial Managementで実現
- 医療機器メーカー向け、グローバルSCM/S&OP業務プロセス改革と適正在庫配置、IT基盤導入プロジェクト
- 大手消費財メーカーグループでの業務プロセス・IT標準化支援
- DX推進支援、原価管理・クラウド予算管理システム構築、公共サービス部門の地域高齢化や地方創生施策への助言
フォーティエンスコンサルティングの年収
フォーティエンスコンサルティングの30代社員の平均年収は、1,150万円ほどです。職種別ではコンサルタント職で1,159万円(年収範囲500万円~7,376万円)と高い給与水準です。また、シニアコンサルタント以上では1,250万円以上(基本給65万円、賞与300万円)のケースも見られ、業界平均よりかなり高水準と言えます。年功賃金というよりは職能・成果主義が強く、個人の実力や役職によって大きく差がつく傾向です。ただしワークライフバランスや残業時間にも配慮がなされている点も特徴であり、働き方改革や従業員の健康への意識が高い企業と言えるでしょう。
出典:OpenWork
フォーティエンスコンサルティングへの転職事例
(例1)30代前半 海運株式会社/航海士(年収630万円):海上輸送業務(貿易や物流の現場での業務、本社での機器整備のデータ収集、事故・トラブルに関するデータ分析・調査、故障予測や業務改善に繋がる安全対策の提案
⇒アシスタントマネージャー/(年収650万円)として転職
まとめ:フォーティエンスコンサルティングの魅力と求める人物像
フォーティエンスコンサルティングは、単なる戦略策定に留まらず、その後の「実行」にまでコミットしています。この実行力こそが、クライアントが抱える課題を根本から解決し、確実な成果へと結びつける最大の要因です。
なおフォーティエンスコンサルティングは、クライアントの課題解決に貢献できる多様な人材を求めています。特に、以下の3つの資質を持つ人が評価されやすいです。
1.ビジネスに関係ないフィールドでも夢中になって取り組むものを持っている・求めている人、成長意欲の高い人
2.社会課題に積極的にアプローチして生き生きと活躍したい人
3.スタートアップやベンチャーのような勢いを味わいつつ、大企業のスケールの仕事をしたい人
本記事を通じて、フォーティエンスコンサルティングが描く未来、そしてその実現に向けての熱意を感じ、入社意欲を高めていただければ幸いです。
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参考:フォーティエンスコンサルティングの情報に関するまとめを見る
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今回は、フォーティエンスコンサルティングの特徴について解説しました。
フォーティエンスコンサルティングに興味をお持ちの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
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