転職内定後の思わぬ落とし穴、【家族からのよくある”反対事例”と”向き合い方”】

転職は内定がゴールではない

転職活動を開始して早数ヵ月。

現職の仕事をこなしつつ転職活動を進めるのは、正直大変だった。

でも、複数社の選考をくぐり抜け、ようやく獲得した内定。条件、職務内容ともに申し分ない。

「これでやっと、希望の環境で働くことができる」

内定企業で働く自分を想像し期待に胸を膨らませる。これを夢見て、今まで頑張ってきたんだ。

内定書を携えて、意気揚々と自宅に帰宅。

妻に伝えたら、きっと一緒に喜んでくれる。きっと自分の新たなチャレンジを支えてくれる。

あぁ、俺はいい妻を持ってなんて幸せ者なんだ……。

（内定を獲得したAさんのストーリー）

多くの方が、内定を獲得されて大変喜ばれます。もちろん、第三者という立場ながら、サポートしている転職希望者様が人生の選択肢を得られたら、私としてもとても嬉しい瞬間です。

内定を獲得されて転職活動の70～80％が終わったと感じられる方が多いようですが、実は内定を獲得してやっと50％まで進んだというところ。

本当に気を付けなければならないのは、内定を獲得された後です。

注意すべき要素を挙げればキリがありませんが、今回は『家族リスク』について書こうと思います。

実際に起こった内定辞退事例

家族を「リスク」と表現することに違和感を持ちつつも、「家族からの反対を理由に内定を辞退せざるを得なくなる危険性」ということで、「家族リスク」と表現させていただきます。

実際、家族からの反対を理由とした辞退事例は数多くあります。

普段から仕事の話やキャリアについての相談をあまり家族にしない方は、転職活動について伝えるタイミングもないのかもしれませんね。

「嫁・旦那」理由辞退

これは分かりやすいですね。『嫁ブロック』や『夫ブロック』という言葉もあります。転職をして収入はどうなるの？ 環境が変わって体調崩さない？ 今の会社は安定しているのに転職する必要ある？ などなど。人生のパートナーとして、当然持つ不安です。

「子供」理由辞退

勤務地が変わることで転校を子供に強いてしまう。現職で海外転勤が決まっていたので子供を海外で育てるために転職して欲しくない。幼稚園で恥をかく（大手→ベンチャーへの転職で起こったようです）。子供が生まれたばかりで環境を変えて欲しくない。などなど。

「親」理由辞退

せっかく良い会社に入ったのに辞めるなんてけしからん！ そもそも転職などするものじゃない（終身雇用前提）。結婚する時に名も知らぬ会社だと不利になる。介護事情。などなど。

きっと、意気揚々と帰宅したAさんも、奥様に転職の話しを切り出して様々なことを言われると思います。

そこで初めて、自分が働くということが、どれだけ家族にとって大切なことか、実感したことでしょう。

自分だけの人生ではない

ここでお伝えしたいことは「こんな阻害要因があるから気を付けよう！」ということではありません。あなたが働くうえで、関係する方はあなたが想像する以上に多いということです。

内定を獲得して、いざ退職活動を開始するという段階で家族に伝えては遅い場合もあります。

自分を支えてくれている人、支えている人、頼りにしている人、お世話になっている人、自分が生きるうえで誰が関わっているのかを思い起こし、自分の転職を誰に後押ししてもらいたいか。

後押ししてもらいたい方がいる場合は転職活動の応援団になってもらえるよう、転職活動をしている時から、事前に自身の熱意や覚悟を伝えておくとよいかと思います。

そして何よりも、「転職をしても俺が何とかしてやる、家族を守る」という強い覚悟を持つこと。これを持った方は、転職をした後でも活躍をされるケースが多いように思います。

我々エージェントは、本当にたくさんの方の人生の転機に携わっています。少しでも不安なことがありましたら、どんな些細なことでもすぐにご相談頂けますと幸いです。

※直近起こった事例が男性であったため、上記ストーリーも男性として書きましたが、働くことを男性主権として書いたものではございません。女性でも同様の事態はおおいに起こり得ます。その点、ご容赦ください。

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今回は、転職活動時におけるよくある家族からの反対事例や、キャリアを成功させるために家族とどう向き合うかという点についてお伝えしました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。