BCG発の有名なフレームワーク、PPM分析で製品ポートフォリオを制する(前編)

経営戦略に携わる人なら、一度は聞いたことがあるであろう「PPM分析」。

BOSTON CONSULTING GROUP (ボストン・コンサルティング・グループ:以下BCG)発の有名なフレームワークです。

今回はPPMを使って、製品ポートフォリオを制するためのポイントを解説します。

【目次】

  1. 最強戦略コンサルティングが提唱したマネジメント理論
  2. ケース面接にも必須のPPM分析

最強戦略コンサルティングが提唱したマネジメント理論

PPM(PRODUCT PORTFOLIO MANAGEMENT。プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、BCGのブルース・D・ヘンダーソンが提唱したマネジメント手法のひとつです。

市場成長率(製品ライフサイクル)と相対的市場占有率(経験曲線効果)を二つの軸とし、自社の製品や事業を分類。

これらを組み合わせて、それぞれの分野に対する経営戦略を決定します。

ケース面接にも必須のPPM分析

製品や事業は、PPMによって4つの象限に分けられます。

Product Portfolio Management image
 

・問題児(PROBLEM CHILD)市場成長率・高、製品シェア・低

導入期から成長期にある製品。投資が必要だが、シェアを拡大できれば花形製品になる。逆に成長が低下すると負け犬になるという諸刃の剣。

 

・花形(STAR)市場成長率・高、製品シェア・高

シェア、成長率共に高い製品。収入も多いが、増産や競争力強化のための投資も大きい。一人勝ち状態になれば「金のなる木」へ移行する。

 

・金のなる木(CASH COW)市場成長率・低、製品シェア・高

いわゆる成熟市場で流入が多く流出が少ない。企業の収入源で、キャッシュフローの源となっている。ここで得た資金を問題児や花形の投資にあてる。

 

・負け犬(DOG)市場成長率・低、製品シェア・低

市場成長率もシェアも低い。つまり、資金の流入はなく成長も低い状態。損害を最小限に食い止めるための撤退、経営資源回収(他社への売買、技術などを他の部署転用ほか)が必要。

 

戦略としては、「金の生る木」の資金を「問題児」に投資。

これを「花形」に育てあげて、成長が止まっても「金の生る木」として温存し、「負け犬」に陥らないというパターンが理想的。

ただし、「金の生る木」だけでは成長が止まってしまうため、「花形」や「問題児」は適宜配置される必要があります。

PPM分析の出題対策はプロにおまかせ

もし「負け犬」に属する製品が生じた場合、損切りのタイミング、またはこれをどう生かすかが重要なカギとなります。
後編では、PPM分析を使った企業分析を実際に行います。実例を見ておくと実際の使い方がイメージし易くなるでしょう。


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