A.T. カーニーの特徴:沿革や年収、成長~卒業をバックアップするファームの実像に迫る

A.T. カーニーは、世界的に著名な戦略系コンサルティングファームです。その最大の特徴は、単なる戦略立案に留まらず、「オペレーション」や「実行」まで深くコミットし、クライアント企業の本質的な変革を追求するスタイルにあります。

今回はその「現場主義」と「人間味」に迫りながら、会社概要・沿革・年収・サービス事例などを見ていきましょう。

    1. A.T.カーニーの会社概要~社員数~ビジネスの特徴
    2. A.T.カーニーの沿革
    3. A.T.カーニーの創立者ならびに現職CEOの経歴
    4. A.T.カーニーのサービス事例
    5. A.T.カーニーの年収
    6. まとめ:A.T. カーニーの核心的特徴・現場主義と成長志向を体現する独自の文化

A.T.カーニーの会社概要~社員数~ビジネスの特徴

A.T.カーニーは世界有数の経営戦略コンサルティングファームであり、国内外の大手企業を中心に幅広い業種を支援してきました。グローバル展開に早くから着手し、現在も多国籍な人材やプロジェクトを通じて高いシナジー効果を発揮しています。
日本オフィス(A.T.カーニー ジャパン)は東京都港区に拠点を置き、約330名のコンサルタントが在籍。このうち新卒入社者は比較的少数であり、外資系コンサルティングファームや事業会社出身の中途採用者が多数を占めています。これにより、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが互いに知見を持ち寄り、イノベーティブなソリューション創出につなげているのでしょう。

ビジネスの特徴として、「グローバルな知見」「深い業界理解」「経営の現場に寄り添うコンサルティング」の3点が挙げられます。A.T.カーニーは、単なるレポーティングやアドバイザリーにとどまらず、クライアント企業の変革や業績改善を「伴走型」で支援することも強調しています。また、コンサルティングのみならず、事業投資や企業再生への参画、組織構造・ガバナンスの体系的設計など、よりウェットで実務的なノウハウを提供するスタンスが特徴です。
社員構成では年齢層は20〜30代が主であり、平均勤続年数は4~5年前後とやや短めです。これは外資系コンサルティングファームの業界標準ともいえますが、その反面成長スピードの面で高い評価を受けています。

A.T.カーニーの沿革

A.T.カーニーは1926年、シカゴで創業されました。グローバルでは本社をアメリカ合衆国イリノイ州シカゴに構え、現在では世界40ヵ国以上に、約70の拠点を有しています。日本進出は1972年(A.T.カーニー・ジャパン設立)に遡り、以来、製造業・金融・消費財・IT・物流と多様な産業で深いプロジェクト経験を積んできました。
日本国内での事業展開を加速させるなかで、M&Aやジョイントベンチャーなど多様な経営課題にも取り組み、ノウハウ蓄積を重ねています。2010年代以降はデジタルイノベーション関連など、新規事業分野への挑戦も進んでいます。

A.T.カーニーの創立者ならびに現職CEOの経歴

A.T.カーニー創立者はAndrew Thomas Kearney(アンドリュー・トーマス・カーニー)で、当初の事業は会計やマネジメントコンサルティングからスタートしました。創業当時から、「クライアント企業と二人三脚で現場重視の支援を行う」姿勢が強く、現代にも継承されるポリシーとなっています。

現CEO・マネージングパートナーはボブ・ウィレン氏です。1995年、A.T. カーニーに入社。2003年にパートナーに選出され、世界の大手企業や政府系クライアントの戦略~組織変革を主導しました。25年以上にわたり、コンサルティング経験を積みながら、リーダーとして社内外から高く評価されています。

A.T.カーニーのサービス事例

A.T.カーニーは多岐にわたるコンサルティングサービスを提供しています。得意領域は「経営改革」「事業戦略再構築」「サプライチェーン最適化」「M&A支援」「デジタル変革」などです。
代表的なプロジェクト事例には、大手通信事業者を含むクライアントのDX化支援、NPS向上支援などがあります。これらはクライアントの組織風土変革や業績向上につなげるだけでなく、時には経営現場への参画による実行支援まで担うのがこだわりです。現場主義・実務主義というファームのスタンスが如実に現れているでしょう。

特に近年は、AI活用・サステナビリティ転換など時代要請に応じたテーマでの支援も増加しています。加えて、事業投資や自己資本参加型の「事業再生ファンド」事業を展開することもあり、従来型の外観的コンサルティングから実運用フェーズにまで足場を伸ばしている点が特徴です。
またA.T. カーニーは、世界中で200件以上のM&A取引を実行した実績があります。顧客の最大の価値を引き出すための支援が目的であり、広範な専門領域には、戦略開発、デューデリジェンスなどが含まれ、複雑な合併・買収・企業分割も実施しています。

参考:A.T.カーニーの魅力

A.T.カーニーの年収

A.T.カーニーの年収水準はコンサルティング業界でも上位に位置しており、平均年収は1,371万円ほどです。年収幅は590万~5,000万円程度と幅広く、実力次第で高水準を維持できる環境でしょう。A.T.カーニーの評価制度は、実力主義と透明性が高いことが特徴です。年収アップを狙うなら、以下を押さえて評価されることが重要だと考えられます。

プログレス・オア・アウトの文化: 成果を出せない、あるいは昇進基準を満たせないと判断された場合、ファームを去ることが推奨される「アップ・オア・アウト」ではありません。採用された人材同士が、A.T.カーニーの価値観をどれだけ体現しているか、相互にモニタリングを実施するのが特徴です。人材を厳選して採用するのに加え、入社後にも人材同士が組織の価値観を体現し続ければ、スキルセットの習得も進むという仕組みです。人材が成長し続けやすい環境を整え、前進をサポートする文化で、平均在籍年数の適正化も進みます。もちろん「コンサルタントとして学ぶべきものは学び尽くしたので、これ以上の進化は求めない」と判断した人材は「自ら卒業」しても構いません。

長期的貢献や成長意欲を重視: グローバルな舞台で経験を積み、幅広い考え方や文化的な感性、バイタリティを育むための「グローバルモビリティプログラム」が用意されています。在職期間や、優れた実績などの資格要件を満たすことで参加できるため、クライアントのニーズに応える意欲を積極的にアピールし、スキルアップをし続けるモチベーションとして活用するのもおすすめです。

まとめ:A.T. カーニーの核心的特徴・現場主義と成長志向を体現する独自の文化

A.T. カーニーは、単なる戦略立案に留まらず、その実行(オペレーション)まで深くコミットし、クライアント企業の本質的な変革を「伴走型」で支援する、稀有な戦略系コンサルティングファームです。この「現場主義」と「実務主義」こそが、同社の最大の強みであり、その独自性は組織の文化や人材育成にも色濃く反映されています。

A.T. カーニーは、戦略策定からオペレーション実行に至るまでの実務的な支援、そして「成長の支援」に焦点を当てた独自の組織文化を通じて、プロフェッショナルとしての人間味と国際性を兼ね備えた人材を育成し、クライアント企業の本質的な変革を追求し続けているのです。

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今回は、A.T.カーニーの特徴について解説しました。

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