有名”CTO執行役員”【日本を代表する厳選10名】

今回の記事では、日本を代表する「CTO執行役員」の経歴を、10名に厳選してお伝えします。
※2021年現在の情報です

【目次】

    1. スターフェスティバル株式会社執行役員CTO柄沢 聡太郎
    2. 株式会社サイカ執行役員CTO是澤太志
    3. Mixi取締役執行役員 CTO 村瀬龍馬
    4. BASE株式会社 上級執行役員 SVP of Development 藤川 真一
    5. GREE取締役 上級執行役員 最高技術責任者 藤本 真樹
    6. 株式会社一休、執行役員CTO 伊藤直也
    7. 株式会社メルカリ 執行役員CTO 名村卓
    8. カーディナル合同会社 代表社員 安武 弘晃
    9. 株式会社イエソド 代表取締役 竹内 秀行
    10. LayerX代表取締役CTO 松本勇気
    11. (参考)「CTO」かつ「執行役員」とはどのような存在か

1. スターフェスティバル株式会社執行役員CTO柄沢 聡太郎

2010年中央大学大学院卒業後、ソフトウェアエンジニアとしてグリー株式会社に入社。2011年2月、ソーシャルマーケティングのツールを提供する株式会社クロコスを立ち上げ、取締役CTO就任。2012年8月、クロコスをヤフー株式会社へ売却しヤフーグループとして事業に従事。2015年5月、株式会社メルカリに参画し、執行役員CTO及びVP of Engineeringとして技術領域全般を統括しエンジニア組織20人規模から数百人規模、そしてプロダクトの急成長に貢献。2019年3月退社。2020年2月よりスターフェスティバル株式会社に執行役員CTOとして参画、同年9月より取締役就任。

GREE時代はPHPのフレームワーク開発や書籍出版にも関わった生粋のエンジニアです。エグジットを2回経験するという起業家としても素晴らしい経歴の持ち主です。

※参考:https://stafes.co.jp/company/officer

2. 株式会社サイカ執行役員CTO是澤太志

2000年に愛媛のITベンチャーで働いたのをきっかけにITエンジニアとなり、株式会社トーセ・株式会社シーエーモバイル・株式会社ALBERT・株式会社Speee・株式会社メルカリなど12社でテックリードやCTO、VPoEというエンジニアキャリアを経て、2020年1月より現職。

是澤氏の12社でのテックリード、CTOなどの経験は非常に興味深く、Speee時代にWEB+DB Pressという雑誌で連載を始めたことから企業顧問などの引き合いも多かったとのこと。ここで引き受けた顧問からそのままCTOになったのが現在のサイカだそうでエンジニアは発信力も大事にすべきであることを感じさせるエピソードです。

※参考:https://xica.net/career/recruit/000111-2/

3. Mixi取締役執行役員 CTO 村瀬龍馬

高校卒業後、ゲームの専門学校に半年在籍するも「早く働きたい」という想いから、2005年に株式会社イー・マーキュリー(現:株式会社ミクシィ)に入社。SNS『mixi』の開発に携わる。2009年に1度退職し、ゲーム会社の役員や京都のゲーム会社でエンジニアなどを経験。2013年に株式会社ミクシィに復帰し、別部署を経て『モンスターストライク』の開発部署に異動、XFLAG開発本部 本部長としてXFLAGのエンジニア全体を統括した後、現在は執行役員CTOを務める。2019年6月、取締役就任。

村瀬氏は一度退職して同じ会社に戻ってきて2回ともヒット作に関わるという稀有な経歴の持ち主です。日本のSNSの草分けであるMixiと大ヒットゲームのモンスターストライクです。ゲーム開発では他社での業務経験が活かされているとのことで、専門学校中退ながらも貪欲に学び続けることでCTOになった努力の人でもあります。

※参考:https://mixil.mixi.co.jp/people/4891

4. BASE株式会社 上級執行役員 SVP of Development 藤川 真一

芝浦工業大学卒業後、FA装置メーカー、Web制作のベンチャーを経験し、2006年、GMOペパボ株式会社入社。2007年、『モバツイ』を個人で開発・運営。2012年、株式会社想創社設立。2014年、BASE株式会社のCTOに就任。2019年、同社EVP of Developmentに就任。2021年、同社SVP of Developmentに就任。

Twitterを日本に広める立役者となった携帯版のTwitterクライアント・モバツイの作者であったえふしんこと藤川真一氏。GMOペパボではエンジニアの仕事をしながら副業で作ったサービスが大ブレークしたという功績が認められてBASEでのCTOの仕事に繋がりました。
2018年には社会人ながら慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程 博士号を取得しています。

※参考:https://techacademy.jp/master-of-engineer/fujikawa

5. GREE取締役 上級執行役員 最高技術責任者 藤本 真樹

2001年、上智大学文学部を卒業後、株式会社アストラザスタジオを経て、2003年1月有限会社テューンビズに入社。PHP等のオープンソースプロジェクトに参画しており、オープンソースソフトウェアシステムのコンサルティング等を担当。2005年6月、グリー株式会社 取締役に就任。

GREEでCTOになってから15年以上も同じ会社で続けている藤本氏ですが、上場経験やPHPのMVCフレームワークを会社ぐるみで作ってしまうという経歴も持っている方です。
日本CTO協会の理事でもあります。

※参考:https://corp.gree.net/jp/ja/corporate/officer/

6. 株式会社一休、執行役員CTO 伊藤直也

青山学院大学大学院博士課程前期修了(物理学)。ニフティ株式会社、株式会社はてな取締役CTO、グリー株式会社統括部長を経て2016年4月より株式会社一休、執行役員CTO。株式会社Kaizen Platform、ハウテレビジョン技術顧問。著書に『入門Chef Solo』(達人出版会)、『24時間365日サーバ/インフラを支える技術』『Web開発者のための大規模サービス技術入門』『Chef実践入門』(いずれも共著、技術評論社) など多数。

伊藤氏といえばはてなブックマークの開発や2000年代の中心的なWeb言語のPerlのオープンソースコミュニティでの活躍でも有名なレジェンドです。

※参考:https://www.ikyu.co.jp/ito/

7. 株式会社メルカリ 執行役員CTO 名村卓(現在は株式会社ZENKIGEN 取締役CTO)

会津大学中退後、SIerに就職。2004年株式会社サイバーエージェントに入社後、アメーバピグ、AWA、AbemaTVなどの新規サービスの立ち上げに従事。2016年7月、株式会社メルカリに参画。US版メルカリの開発を担当、2017年4月、執行役員CTOに就任。

彼の名を大きく広めることになったサイバーエージェントでは数々のヒットサービスの裏に名村氏が関わっておりました。技術力だけでなくプロデューサーとしてサービスの中身やUIといった細部にまでこだわる姿は国宝級エンジニアと藤田社長に言われるほどでした。
メルカリではUS事業の立ち上げなど活躍の幅を更に広げております。

※参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000035867.html

8. カーディナル合同会社 代表社員 安武 弘晃

1971年生まれ。1997年日本電信電話株式会社に入社。1998年に初期の段階の楽天に入社し、エンジニアとして様々な楽天のサービスを作る。取締役常務執行役員として技術部隊をまとめ、2016年1月に退任。アメリカに移住し、Junifyという新しいスタートアップを立ち上げる。2016年から技術顧問として当社に参画。

楽天11番目の社員でCTOとして初期の楽天のコードも書いてきたという安武氏ですが、何千人という規模になった楽天を卒業して、45歳のときに海外で起業するという夢を叶えるべくシリコンバレーに移住したというパワーに驚かされます。

※参考:https://logmi.jp/tech/articles/163445

9. 株式会社イエソド 代表取締役 竹内 秀行

東京工業大学大学院在学中に2社起業し6年ほど経営。2008年、株式会社ユーザベース創業時よりチーフテクノロジスト / イノベーション担当執行役員・専門役員として、同社のプロダクトである、SPEEDA、NewsPicks、FORCASの基礎を作り上げ、東証マザーズ上場を経験。
その後、全社の業務改善・内部統制・情報セキュリティの仕組みを整える中、それらを一気通貫に整えるためのシステムを思いつき、専門に開発販売するための法人として2018年9月に株式会社イエソドを創業しYESODを開発中。

もはや日経に変わるビジネスマンの情報源となっているNewsPicksを作り上げ、上場を経験してUB VentureでテクノロジーパートナーとしてVCの仕事とマルチな活躍をされています。SPEEDAの開発をユーザベースのCEO梅田氏に依頼されたときに当時学生だった竹内氏が「面白そうなサービスなので、あなた方を助けてあげます。今はオカネはいらないので、もしこの事業がうまくいったらそのときにください」と言ったエピソードは語り草にもなっています。

※参考:https://yesod.co/

10. LayerX代表取締役CTO 松本勇気

Gunosy創業直後に入社。
2018年8月まで株式会社Gunosyにて執行役員 CTOおよび新規事業開発室室長。
2018年10月11日より合同会社 DMM.com CTO(最高技術責任者)に就任。
東京大学在学時に株式会社Gunosy入社、CTOとして技術組織全体を統括。またLayerXの前身となるブロックチェーンR&D組織を立ち上げる。2018年より合同会社DMM.com CTOに就任し技術組織改革を推進。大規模Webサービスの構築をはじめ、機械学習、ブロックチェーン、マネジメント、人事、経営管理、事業改善、行政支援等広く歴任。2019年日本CTO協会理事に就任。2020年LayerXに復帰、2021年共同代表取締役CTOに就任。

松本氏は学生起業からGunosyに入社して内部昇格でCTOになりました。その後LayerXを経てDMMの当時のCTO城倉氏に誘われてDMMのCTOになりました。新卒3年目でCTOになってから組織の再構築など未経験領域を自ら飛び込んで解決してきたという方です。若くして抜擢されてプレッシャーに押しつぶされそうな経験をしてきた方には親近感を覚えるかもしれません。

※参考:https://jobs.layerx.co.jp/6ead554d568e44aab20270ff5516de8c

(参考)「CTO」かつ「執行役員」とはどのような存在か

一般的に耳にする「取締役」や「役員」とは、会社法で定められており、経営方針や代表取締役の選任といった重要事項を決定することになっています。
しかし、執行役員は個別の会社が任意で定めているポジションです。
あくまでも事業運営のトップであり、法律上は取締役のような重大な権限を持つというわけではありません。そのため、法律上では、執行役員は従業員という位置付けです。

執行役員制度では、取締役とは別に執行役員という役職を設置し、そのポジションには事業部のトップなどの従業員を就かせることになります。
法律上は任意の役職であるため、執行役員の役割や人数などについて特に規定されているわけでありません。

一般的には、事業部門ごとに部長クラスの人物が執行役員として事業を統括するケースが多いようです。
執行役員制度を導入している企業の特徴として、幹部人材の機能が切り分けられているという点があげられます。

執行役員制度を導入していない企業では、取締役が会社の重要事項を決定し、同時に事業運営にも責任を持つことが普通です。
一方、執行役員制度を導入している場合は、取締役は経営に関する重要事項の決定を行い、執行役員はその実行に専念するという分業が確立できます。

そこから執行役員でCTOという立ち位置のエンジニアは別の言い方をすると開発部の部長といったポジションと言えます。

内部からの昇格で取締役といったケースや社外から業務委託として参画しているCTOを執行役員にしているケースが多いようです。上記のことからも経営のことを理解しながらも技術を知り尽くす立場だからこそできるバリューを発揮している人たちと言えます。

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>CTOへのキャリアに関する記事

“スタートアップCTO”の「よくある苦労」と「乗り越え方」
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/startup_cto_case

CTO採用の「方法・ステップ」と「入社前後の注意点」【現役CTOからの生の声】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/cto_recruitment

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今回ご紹介した10名は2021年6月現在現役の執行役員CTO、過去に同職についていた方の経歴となります。

必ずしも修士・博士号を取っている方だけでもなく、大学中退や高卒の方もおります。現場で圧倒的な実績を残して昇格した方、起業経験ある方、投資家としての活動もされている方など経歴は多種多様です。

CTOを目指される方はぜひ上記の経歴を参考に、小さなスタートアップからチャレンジするか、大企業からヘッドハンティングされるかなど、一度立ち止まって検討することをおすすめします。

また、CTOの求人やキャリアについてさらに知りたい方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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