“SAPエンジニア”から”SAPコンサル”に転職して得られる視点・経験

今回は、SAPという観点から、ベンダSEからITコンサルタントへ転身した方の実例をもとに、ベンダSEからITコンサルタントに転身することによって得られる視点・経験についてご紹介します。

【目次】

  1. SAPコンサルに転職して得られる視点・経験①:上流からの目的意識
  2. SAPコンサルに転職して得られる視点・経験②:グローバル経験
  3. SAPコンサルに転職して得られる視点・経験③:経営管理視点
  4. (参考)SEからコンサルに転身して得られる視点・経験:圧倒的な成長経験

SAPコンサルに転職して得られる視点・経験①:上流からの目的意識

ベンダSEからITコンサルに転身して得られた経験・視点として、目的意識が挙げられます。

ベンダSEは、クライアントの要望に叶うシステムを構築・納品するのが主な役割となります。基本的にはクライアントの要望通りにプログラムの設計・開発を進めていくことになります。

一方、ITコンサルはIT技術や製品はあくまでツールという位置づけで捉え、これを駆使してクライアントの経営・業務課題を解決することが主な役割となります。よって、「この課題に対する解決策はこの機能で実現できるか?」「そもそもこの課題に対してはシステムを適用すべきなのか?」といった視点で仕事を進めます。同じSAP導入プロジェクトにおいても、クライアントの課題解決が優先のため、SAPの機能を適応しないケースも多々あります。プロジェクトによってはモジュール単位でSAPの導入を見直し、前段階の要件定義からやり直すといったケースもあります。

こういったアプローチを行うためには、ITの知識以上に業務・経営の知見が問われるうえ、何よりも「そもそもこのシステムを導入する目的は何か?」を考え抜くことが重要となります。

また、ITコンサルでは、目の前のタスクにおいても目的意識を高く持って取り組むことが求められます。コンサルティングファームに入社して間もない頃は、会議調整や議事録作成、情報収集やシステムテストといった地味なタスクばかりが割り当てられます。しかし、これらのタスクを漫然とこなしているだけでは責任のある仕事をいつまで経っても任せてもらえません。常に目の前のタスクは何のためにやる必要があるのか、その目的に応じてどのようなアウトプットを出さなければならないのかといった意識で取り組むことが求められます。

例えば、議事録一つにとっても、後で読み返したときにその決定事項に至った経緯がわかるように、会議でやりとりされている内容を正確に理解したうえで記載されていることが求められます。プロジェクトにアサインされたばかりの頃は、いきなり会議の内容を完全に理解することは難しいです。しかし、そこを疎かにせず、自分で調べるなり先輩に聞くなりして不明点を明確にし、実のある議事録を作成することに務めることで徐々に会議の内容が理解できるようになり、会議の資料作成やファシリテートを徐々に任されるようになります。

以上のことから、プロジェクト全体を見る視点においても、目の前の仕事に取り組む姿勢においても、常に目的意識を持つことが求められるので、自ずとこの視点が鍛え上げられます。

SAPコンサルに転職して得られる視点・経験②:グローバル経験

グローバルな視点を得られるのもコンサルティングファームの特色です。コンサルティングファームのSAP導入案件としては、グローバルロールアウトプロジェクトが多いです。これは、国内外含むすべての拠点にSAPを導入することでグローバル全体での業務標準化を図るといったプロジェクトとなり、コンサルティングファームの得意なアプローチです。特に海外拠点への導入となればクライアントのローカルスタッフとコミュニケーションをはかることになります。

また、コンサルティングファームでもグローバルに人材を採用しており、外国人スタッフも多数在籍しております。さらに、昨今のコロナ禍においてリモートでプロジェクトを推進するのが主流となった中、ヴェトナム、ニュージーランド、シンガポール、インド、上海といった多国籍なメンバでチームを編成し、各国に在住したままリモートでプロジェクトを進めていくといった事例もあります。

様々な国のスタッフと関わることで、英語力が向上すること以上に、お互いの文化の違いを知り尊重しあうことの大切さを学ぶことができます。

こういった経験を積むことが出来るのも、グローバルロールアウト案件が多いコンサルティングファームならではと言えるでしょうか。

SAPコンサルに転職して得られる視点・経験③:経営管理視点

ベンダSEからITコンサルに転身して得られた経験・視点として、経営管理視点が挙げられます。「得られる視点・経験その①」でも説明した通り、SIerとコンサルティングファームでは役割が異なります。よって、同じSAPを導入するにおいてもプロジェクトのアプローチや役割が異なります。

SIerは、顧客の要望通りのシステムを構築することが得意であることから、エンドユーザの利便性を追求したシステムの開発を請け負うケースが多いです。エンドユーザから「この機能があった方が便利だ」「画面のレイアウトはこの方が見やすい」といった要望が出た際、標準機能で実現できなければ真っ先にアドオンでの構築を検討します。

また、上流工程はコンサルティングファームが担当し、アドオン機能の設計・開発を委託されるケースもありますので、自ずとITコンサルが出した要件通りに設計・開発を行うことが役割となります。

以上のことから、ベンダSEでは業務を行うエンドユーザやシステムを管理するIT担当者の目線で仕事を進めるのが基本となります。

一方、コンサルは常にあるべき姿を考えるアプローチが基本となるため、業務標準化や見える化を実現するプロジェクトを得意としております。SAPを前提としたときに、標準化のためのあるべき業務ルール、コード体系、業務プロセス、システムとはどういったものかをクライアントとともに検討していきます。よって、エンドユーザの視点というよりは経営層の視点が求められます。特定のエンドユーザからの「この機能があった方が便利だ」や「画面のレイアウトはこの方が見やすい」といった要望に対して、業務標準化にそぐわなければ、時には「No!」を唱えることも必要となります。決してエンドユーザをないがしろにしてよいわけではありませんが、それ以上に経営層から求められていることの方が重要となります。

こういったプロジェクトを経験することで、経営層として、経営を管理する方々の立場での視座を得ることができます。

(参考)SEからコンサルに転身して得られる視点・経験:圧倒的な成長経験

SAPに限りませんが、よくSEの方から転職後にお聞きするのが「コンサルティングファームでは、圧倒的なスピードでの成長経験を積むことができました」という声です。特に、上流工程やマネジメントの経験を若いうちからどんどん任されるのがコンサルティングファームならではとなります。

SIerでは、プログラム開発から始まりシステム設計を経て30歳を過ぎてからようやく要件定義を任されるケースが多いです。システム構築を目的としている以上、下流工程でしっかりと経験を積んだうえで徐々に上流にシフトしていこうという考え方が根底にあります。一方、コンサルティングファームでは、クライアントの課題を解決することが第一の役割である以上、若いうちから上流工程を任されます。ベンダSE経験が3年ほどのスタッフも、転職してすぐのプロジェクトで構想策定や要件定義を任されました。新卒入社のスタッフも、最初は雑務ばかりですが、雑務を通じて仕事内容をキャッチアップしていくことで、早ければ3ヵ月程度でクライアントとの会議のファシリテーションを任されます。

特にベンダSE出身だと、「そんなに若い年次から上流フェーズを担当できるのだろうか?」といった疑問も湧いてくるかと思われますが、やらざるを得ない環境に飛び込めば意外と何とかなったというのが所感でした。先輩やマネージャーもしっかりと事前レビューしてくださるうえ、会議の場でもフォローしていただけるので、クライアントの前で大失敗なんてこともほとんどありません。その代わり、仕事が終わってからも専門書を読んで業務知識をキャッチアップするなど勉強は欠かせません。

また、マネジメントの役割も若いうちから任されます。新卒入社2~3年目程度で部下のアナリストの教育を任されたり、より成果を出しているスタッフは数人規模のチームのリーダーを任されたりします。「どのように仕事を渡せばスムーズに進めてもらえるか?」「どのような伝え方をすればモチベーションを上げられるか?」など、部下として仕事をしていた頃よりも考えることがたくさんあり、自身にとっても大きな成長につながります。

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>エンジニアのキャリアに関する記事

【保存版】エンジニア(SE)からコンサルタントに転職・活躍するまでのAtoZ
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2018/0227/se_cous.html

「SEとITコンサルが言う『上流工程』の違いと特色」
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/se_cous/02.html

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今回は、SAP導入において、ベンダSEからITコンサルタントへ転身した方の実例をもとに、立場や視点の違いを踏まえたうえで、得られる視点・経験についてご紹介しました。

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