CTOとの最終面接では何を見られているのか?効果的な対策について【エンジニア向け】

エンジニアの中途採用は内定までに大体3回から4回ほどの面接を受けることになります。
(場合によって人事→)現場エンジニア→エンジニアマネージャー→役員のような順序で面接を受けるケースが多いです。

次のステップに進めば進むほど内定を確信すると思いますが、最後の最後に役員やCTOの面接で落とされるということは想像してないかもしれません。「最終面接に行けば通る」と思われる方もいますが、実際には、最終面接の通過率が20%を切る企業もあります。逆に最終面接で80%以上受かる企業の方が少ないでしょうか。

そこで、今回の記事では、最終面接を控えるエンジニアの方向けに、CTOとの最終面接では何が見られているのかなど、最終面接時に気を付けるべきことについてお伝えします。

【目次】

  1. 現場エンジニアが確認したスキルについても再度最終面接でチェックすることはある
  2. 他の候補者と比較して決め手がないが一応通したというケースもあるため、強みは明確に話す
  3. 企業フェーズが異なればCTOが見ているポイントも異なるため、事前に企業の内情を知ることが重要
  4. 最終面接でNGになっても気にしないこと、必ずしも候補者側で考えている理由でNGになるわけではない

現場エンジニアが確認したスキルについても再度最終面接でチェックすることはある

エンジニアの面接でよくある誤解の一つですが、一度現場の担当者と面接したのでスキルチェックなどは行わないとして気を抜いてしまうケースがあります。どのような技術を習得したのか、開発時にどういう点で苦労してどのように克服したのかといったストーリーの話し方も見られていることがあります。

また、思考回路が論理的かどうかも見ており、例えば「最近気になっている言語、フレームワーク、技術は?」のような質問と過去の経歴に一貫性があるのか聞いてくることがあります。また、本当に回答した技術に詳しいのかも追加質問で聞いてくることがあります。業務でその技術を使ったのか、プライベートで勉強でやっただけなのか。その技術を使ってみて難しかったところはなにか、類似する技術との違いはどう理解しているのかをロジカルに答えるかも見ることはあります。

これらはすべてCTOの面接スキルとも言えますが、それまでの面接担当官を信用していないわけでなく、入社させてはいけない人を最後にチェックするという役割もあるために念をいれているのです。

そのため、応募する企業についてどんな会社なのかはもちろん、どの部門で何を行うことを想定されているのかをある程度調査しておく必要があります。
例えばスマホアプリのサーバサイドの開発要員であればAPIを通して情報のやり取りを行う仕組みを作ることになりそうとか、OpenAPIの仕様やデータベースの設計ができないといけないなど、その職場で具体的に働くイメージを湧かせた上で今やっている業務でこういったことができそうというところまで考えることです。

今のサーバサイドの話で言えばレスポンスタイムを改善して何%短縮したとか、それはどのようにやったのかというところを整然と説明するようなところです。このような具体的なストーリーを語れることで即戦力となれることを伝えていくことになります。

当該技術に詳しければ詳しいほどいいですが、わからないことは素直にわからないと話して自分の不得意分野についてちゃんと把握して、どう補えるかを話せるということも大事だったりします。

いろいろな企業に対してこのレベルでの予習をするのは一見大変のように感じられますが、受ける企業・職種のパターンに一貫性があればどの企業でも応用できますのでそこまで大変ではないはずです。

また、最終面接だからといって、候補者の「人柄だけ見る」「職務経歴は重視しない」というわけではありません。担当官の多くが事前に候補者の経歴書に目を通しています。

すなわち、その時点で面接官がイメージしている人物像というのがあります。面接時の回答で違和感を感じさせないようにするには一つ一つの経歴に関してきちんと整理してよかった点、課題だった点、学んだ知識や一生懸命取り組んだ課題について語れるほどにきちんと経験を積んでくることが大事になります。また、あとから振り返ったときに整理されていることが大事です。

他の候補者と比較して決め手がないが一応通したというケースもあるため、強みは明確に話す

また、よくあるのが募集人員の要件を満たしている同程度の実力がある人が複数いるというケースです。募集枠が一つしかない場合は当然誰かを選ぶ必要がありますが、このケースは非常に迷います。面接担当官が複数いれば話し合いをして意見が割れることもあります。
こうなったときに「絶対この人」という決定要素がないものの、とりあえず通したというケースもよくあります。

決め手になる要素は企業や部署によっても違いますので一概には言えませんが、少なくともわかりやすい「何かに秀でた人」という見せ方はあったほうがいいです。

例を挙げると、Reactに関しては誰よりも自分は詳しいです、RubyやPythonも完璧に使いこなせますというアピールに抵抗のある人はいるでしょう。世の中には自分よりもスキルが高い人がたくさんいて、自信があるように見せることは虚勢を張っているように感じるのは朴訥な性格が多いエンジニアという職業の人にとっては普通のことと言えます。

しかし現在の職場では誰よりも自分が詳しく、それによって開発スピードを上げることに成功したとか、パフォーマンス向上のためにこのように貢献したという成功体験をきちんと話すことは誰でもできることです。転職を考える前に今の仕事を極限まで頑張って成果を出す努力するのはこのように自ら経歴書にかけるネタを増やすことでもあります。
いかに現職をポジティブに務めるかが次の仕事につながるものと考えて、日々仕事をするようにしたいものです。

企業フェーズが異なればCTOが見ているポイントも異なるため、事前に企業の内情を知ることが重要

複数のCTOに「エンジニア面接時に見ているポイント」についてお聞きしたところ、以下のように挙げていただきました。

・企業にはそれぞれの価値観があるのでその価値観と応募者の考え方が合っている必要がある。なので価値観の部分が大事

・「技術力が一番大事」ではない会社の場合は、その会社の「バリュー」を確認した上で、なぜご自身がその環境で十分に活躍できると思ったかを伝えてみること

・応募者がエンジニアとして技術力が高いというだけでなく「技術を使って何に貢献してきたか」という実績や、それに裏打ちされた「技術を使って○○をしたい」という価値観を示してほしい

この回答から、「自分がその会社に入ったらどのようにバリューを出すのか、価値観は何なのか」を正確に把握してないと内定には結びつかないということがわかります。

簡単なようで、非常に難しい作業となりますが最低限は事前に対処しておくべきところと言えます。

例えば、受けている企業がまだ小さい組織のスタートアップで自分が受かれば2人目、3人目のエンジニアというケースの場合とエンジニアがすでに100人ほどいてフロントエンド、サーバサイド、ネイティブアプリのエンジニアというケースは状況が大きく異なります。
前者の場合はとにかくMVPを作らなくてはいけないので、フロントエンドとかサーバサードとかインフラしかできないといったより好みができません。むしろそれも含めてやるという気概を見せないと採用されません。

このような組織のエンジニアマネージャーになると会社の方向性を素早くキャッチアップする理解力と本人の嗜好性やビジョンがマッチしていて、エンジニアをうまくまとめて組織成果を出せる人かどうかが問われます。

最終面接でNGになっても気にしないこと、必ずしも候補者側で考えている理由でNGになるわけではない

最終面接NGの理由は開示してもらえることもあれば、もらえないことも多いでしょう。
応募企業との間にエージェントがいる場合は理由を聞くこともできますが、直接応募などで企業に不採用理由を聞けないときには色々と自分なりの不採用理由を考えてしまうことがあります。
「自分にマネージメント経験が少ないからNGになったのではないか」「大きいプロジェクトを成功させた経験がないから」など思い込みが先行してしまうケースはあります。

実際には面接官としては候補者が考えるのと全く違う理由で不採用にしていることも多いです。NG理由の本音を可能な限り探って、自分で改善できることか不可抗力なのかは確認したほうがいいでしょう。

実際に応募条件には十分なスキルはあったけど、候補者としてはオーバースペックだったのでNGになった例もあり(オーバースペックの人は年収面も高くなりがちだったり、対応する体制がないので見送りになることもあります)、こうしたものは候補者にとっては対処しようがありません。悩んでも解決しないので他の仕事を当たることが正解となります。

多くのケースがある程度は事前準備で回避できることは上記で述べてきました。しかしその上でも結果的にNGになってしまうことはあります。本気度が高い志望企業であればあるほどショックも大きいと思います。
どれだけ優秀なエンジニアの方でも、「自分の中の確度と異なって面接NGになった」というケースはよくあることです。
こうなったときに大事なのは、縁がなかったということを自らに言い聞かせて次に挑戦するということです。面接官も完璧でなく、判断を間違えることもあります。
一方で、ご縁というのは不思議なもので、一度NGになった企業でも数年後に実力をつけて再挑戦したら合格になるということもあります。状況の変わりやすい昨今では、企業もそこまで過去の応募者を追いかけていないこともあり、どうしても入りたい企業であれば再エントリーすることも選択肢の1つだと言えます。

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>エンジニアへのキャリアに関する記事

“スタートアップCTO”の「よくある苦労」と「乗り越え方」
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/startup_cto_case

スタートアップCTOの「やるべきことリスト」
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/startup_cto

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今回の記事では、最終面接を控えるエンジニアの方向けに、CTOとの最終面接では何が見られているのかなど、最終面接時に気を付けるべきことについてお伝えしました。

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