日立コンサルティングは、大手総合電機メーカーである日立グループの一員として、クライアントのビジネス変革を支援するコンサルティングファームです。日本の製造業や社会インフラに深く関わる日立グループの知見を活かし、ITとOT(Operational Technology)を融合させたDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に強みを持っています。本記事では、日立コンサルティングの事業内容、沿革、年収、そして転職事例について詳しく解説します。
日立コンサルティングの特徴:会社概要~社員数~ビジネスモデル
日立コンサルティングは、日立製作所100%出資のコンサルティングファームです。2002年に設立され、本社は東京都千代田区麹町に位置しています。2024年2月末時点で従業員数は485名ですが、2025年2月には541名まで増加しています。資本金は24億円です。
日立グループのバックグラウンドを活かし、経営計画支援・事業戦略立案・新規事業構想・ITコンサルティングなど、多様なサービスを持つのが特徴です。製造、公共、金融分野の実績が豊富で、事業とITを融合したトータルソリューションを提供する点が同社の強みと言えます。
日立コンサルティングの沿革
日立コンサルティングのルーツは、1990年に日立製作所内に設立されたコンサルティング部門にあります。
- 2002年:日立製作所のコンサルティング部門が独立し、「エクスペリオ・ソリューションズ・ジャパン」として設立
- 2003年:社名を「エクサージュ」に変更
- 2006年:「日立コンサルティング」に社名変更
- 2012年:本社を千代田区麹町に移転
- 2021年:名古屋オフィス開設
このように、複数回の社名変更・グループ統合・拠点拡大を経て現在に至ります。
日立コンサルティングの現CEOの経歴
現在の代表取締役社長は伊藤洋三氏です。1988年に東京理科大学を卒業後、日立製作所に入社。情報・通信システム社 金融システム事業部、社会イノベーション事業推進本部など多くの要職を経て、2022年から日立コンサルティング常務取締役、2023年に現職社長に就任しました。伊藤氏は金融やインフラ、クラウドなど幅広い領域で実務経験を積み、特にDXや社会インフラ分野の事業戦略推進に強みを持つプロフェッショナルです。
日立コンサルティングのサービス事例
日立コンサルティングは様々な業界で豊富なコンサルティング事例を持ちます。
例として以下が挙げられます。
- 30年先を見据えた温室効果ガス削減計画策定
- FinTech×日立の金融イノベーション支援
- 働き方改革のためのフレキシブルワーク推進
- O&M(運用・保守)事業改革によるサービス品質向上
業界別では製造業のM&A後の基幹業務・システム統合支援や、日立グループのDXプロジェクトの企画構想など、自社グループの知見を生かした総合型のサービス提供が特徴です。
日立コンサルティングの年収
日立コンサルティングの平均年収は952万円ほど(コンサルタント職)です。年収レンジは500万円~2,400万円と幅広く、報酬水準は大手コンサルファームと同水準かやや高い傾向にあります。目安としては25歳で500万円前後、35歳で900万円前後、45歳で1,200万円~2,000万円程度でしょうか。ただし評価軸は年齢ではなく、実力です。
基本給+賞与: 年収は基本給に加えて、個人の成果や会社の業績に応じた年1回の賞与で構成されます。
残業代: 管理職になるまでは、残業代が支払われるため、プロジェクトによっては年収が高くなる可能性もあるでしょう。
評価制度: 評価は、プロジェクトでの貢献度やスキルアップ度合いに基づいて行われます。成果・役職次第で年収アップを目指せる環境と言えます。
参考:OpenWork
日立コンサルティングの転職事例
(例1)20代後半 独立系コンサルティングファーム/コンサルタント(年収450万円):事業戦略系・人事系のプロジェクトに関するデリバリー、営業、ソリューション方針策定~ソリューション詳細策定~顧客との摺り合わせ~成果物作成
⇒コンサルタント/(年収非公表)として転職
まとめ:日立コンサルティングの魅力と今後の展望
日立グループの特徴を以下にまとめました。
強固な基盤: 創業100年以上の歴史を持つ日立グループの事業基盤と知見を活かし、大規模なプロジェクトに携われる機会があります。
IT×OTのユニークな強み: 他のコンサルティングファームにはない、ITとOTを融合させたDX推進に特化した専門性を磨けます。
実行までの一貫支援: 戦略立案だけでなく、ソリューションの実行・導入まで関わることで、プロジェクトの成果を実感しやすい環境です。
日立グループは、社会イノベーション事業を通じてグローバルに事業を拡大しています。さらに日立コンサルティングは、その中核を担う存在として、特にAIやIoT、データ分析といった先端技術を活用したDXコンサルティングを強化していくことが予想されます。国内外の様々な業界において、日立グループの総合力を活かした価値創造に貢献していくでしょう。
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